GDPが上がれば景気は回復?

前回のコラムで、GDPが上がれば経済力が増して景気が良くなる、と記載しましたが、それはあくまで、例えばの話です。

実際にそうなればいう事なしなんですけどね。

景気を考えるには、「名目GDP」「実質GDP」を理解しておく必要があります。

名目GDP・・・物価の変動を考慮しない実数で求められた数値です。

実質GDP・・・物価の変動を修正した数字で計算したものです。

名目と実質GDPは、どちらも、国が経済成長をしてるかどうかを測るためのものさしです。

名目GDPは金額、実質GDPは数量と思ってください。

ちなみにGDPもイメージしやすく、日本が、りんごを売っている1つのお店と思って、その売上と思ってください。

たとえば、、、
去年はりんごが100個売れた。
今年はりんごが105個売れた。

という場合、数量で考えると、成長率は、105-100/100=0.05(5%)です。

つまり、実質成長率5%になりますよね。

ここで、金額を加味していくと、たとえば去年、りんご1ケ100円だった。今年、りんご1ケ50円だった。という場合、

売上は、

去年 100円×100個=10,000円
今年 50円×105個=5,250円
成長率は、5250-10000/10000=−0.475(-47.5%)

つまり、名目成長率−47.5%になりますよね。
今の日本は、名目はマイナスでも実質がプラスだったらいいじゃないか、という話でしょうね。

つまり、お給料は減ったから嘆くのは、名目を考えているからで、お給料は減ったけど、デフレで物価が下がっているんだから、変わらず買い物はできるじゃないか、というのが実質です。

ちなみに、12月8日に発表があった2014年7〜9月期の実質GDPの改定値は年率換算で前期比1・9%減と、速報値から悪化した。

速報値から、さらに落ち込んだのは小規模企業の設備投資が伸び悩んだことなどが反映されたためですね。

業績の回復が進む大企業の富が、零細企業にまで十分行き届いていないことを示してます。政府の経済政策の行き詰まりが際立つ結果となりましたね。

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