外国人持ち株比率の高い銘柄、何に注目するか?
外国人投資家が増加した要因には企業会計制度の国際化と商法の改正が挙げられます。
PERなどの面で国際比較がしやすくなり、また株式交換制度を利用した企業の再編・経営の効率化が進むなど日本もグローバルスタンダードが定着していきました。
こうした中、事業の選択と集中・キャッシュフロー経営・効率的なM&Aなど外国人が好む政策を取る企業が増えてきました。
外国人の持ち株比率の高い企業を見てみますと、ネクソン、日本オラクル、リーバイス、MonotaRO、中外製薬、日産自動車、いちごHD、昭和シェル、日本ライトン、トレンドなどとなっており、外国企業の子会社関連会社やオンリーワン企業が並んでいるのがわかります。
持ち株比率の高い銘柄は逆にいえば、換金売り圧力であっという間に下落することでもあります。
キヤノンやソニーの例のように一般的に国際優良株は外国人持ち株比率が高く、円高進行時には持ち株の整理が一気に進められるケースもあり注意が必要です。
実際リーマンショック以降、これらの国際優良株は整理され保有比率は下がっております。
外国人と一口にいっても年金・投資信託といった比較的長期間で純投資を行う機関投資家、パフォーマンスを目指すヘッジファンド、敵対的企業買収などで最近話題の投資ファンドなど様々です。
ヘッジファンドは短期的なパフォーマンスを求めて売買する傾向があり、乱高下のもとになります。
リーマンショックや欧州危機の暴落局面ではヘッジファンドの売りが話題になりましたね。株式はファンダメンタルが重要ですが、需給面も短期的には大きな影響があります。
外国人投資家の持ち株比率が高い銘柄は、「優良株」であることは間違いないでしょうが、相場の流れもしっかり把握していかないと高値掴みをさせられかねませんね。
ただし、外国企業の子会社や、事業提携などで出資を受けている会社については、当然のことながら外国人持ち株比率が高くなっています。
最新の動向を知りたいと思う人も多いでしょう。それを知るには「大量保有報告書」をチェックするといいでしょう。ある程度は捕捉できます。
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