株式投資、その中でも特に短期的な株の売買で利益をあげたい場合に、チャートをみて株価がどの水準にあるのかを確認することが重要です。
ここまで行けば上がる、ここまで行けば下がるという限界値を自分なりに知っておけば便利だと思いませんか。
それがわかる手助けをしてくれるのが、
移動平均線です。
※移動平均線とは、
一定期間の株価の平均値を線としてつなぎ合わせた指標。一般に株価チャートを見るとローソク足(株価の動きをグラフ化したもの)のならびにあわせるように2本もしくは3本の線が絡むように配置されています。
経験的に、目先を見るには
25日移動平均線がベストです。
これは人気線と呼ばれており、市場の人気を表している線です。
過去25日間の株価の平均値ですから、ここから今の株価が大きく離れれば買われ過ぎ、売られ過ぎのサインになります。
具体的に言うと、
第一次限界水準は4〜5%。
第二次限界水準は8〜10%です。
次に、75日移動平均線。
限界値は特にみることはありませんが、右肩上がりになっていれば上昇、右肩下がりになっていればしばらく下落局面が続きます。
そして、200日移動平均線。
景気線と呼ばれており、景気動向を表している線です。
この線より上に株価があれば上がり、下にいると下がりやすい傾向があります。
経験則的に、この限界値は45%水準です。
※日足チャートの25日移動平均線と75日移動平均線(中期移動平均線)は、その流れが上下どちらを向いているのかによって株価の強弱を把握することが可能です。
一般的には25日移動平均線のような中期線が上昇傾向にあるときには株価は買われている、逆に下落傾向になるときには株価は売られていると判断できます。200日移動平均線より価格が上にあれば、押し目買いが基本、下にあれば戻り売りが基本です。
日経平均でいうと、リーマンショックの直後にはマイナス45%、アベノミクススタート半年後にプラス47%までかい離しました。
その後は急騰急落でしたから、滅多に出ない歴史的水準です。
みんなが浮かれている時にこのかい離が出たら「あぶないな」。
みんなが落ち込んでいる時にこのかい離が出たら「さあ、買いだ」。
自信をもって相場に太刀打ちできるでしょう。
※移動平均かい離率とは
株価がインパクトのあるニュースによって移動平均線から大きく離れる(かい離する)時があります。
株価は移動平均線からあまりにも離れすぎると、株価の行き過ぎを調整しようとして移動平均線へと再び近づいていくことがあります。
その自律的な調整を利用して株の売買で利益を上げることが短期投資の一つの手段として確立されています。
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