初競りマグロ値段と株価の関連性
不発に終わった大発会の停滞モードを吹き飛ばしてくれたのは豊洲。
土曜日の日経夕刊の見出しは、「マグロ3億3360万円。豊洲で初競り史上最高値」の見出しだった。

これまでの最高値は2013年の1億5540万円(222キロ)。
キロあたり70万円相当だ。

通常のセリはキロ当たり1万円からスタートだがキロ10万円からスタートしたという。
結局キロ当たり120万円だった。

「自分で調べる、確認する」というテーマに則って調べてみた。

以下はデータ。
落札価格 重さ kg単価 落札者
2000年 450万円 196kg 2.2万円  
2001年 2020万円 202kg 10万円  
2002年 280万円 215kg 1.3万円  
2003年 638万円 228kg 2.8万円  
2004年 393万円 151kg 2.6万円  
2005年 585万円 234kg 2.5万円  
2006年 469万円 293kg 1.6万円  
2007年 413万円 207kg 2万円  
2008年 607万円 276kg 2.2万円  
2009年 960万円 128kg 7.5万円 久兵衛
2010年 1628万円 233kg 7万円 久兵衛
2011年 3249万円 342kg 9.5円 久兵衛
2012年 5649万円 269kg 21万円 喜代村
2013年 1億5540万円 222kg 70万円 喜代村
2014年 736万円 230kg 3.2万円 喜代村
2015年 435万円 180kg 2.4万円 喜代村
2016年 1400万円 200kg 7万円 喜代村
2017年 7420万円 212kg 35万円 喜代村
2018年 3645万円 405kg 9万円 おのでら
2019年 3億3360万円 278kg 120万円 喜代村
(すしざんまい)

これまでの最高値は、キロ70万円になる。
よく見るとアベノミクス以降の上昇が目立っている。
加えれば、株安の年よりも株高の年の方が全体額は高い。

となると株式市場にとっては明るい話題だろう。
昨年は、喜代村(すしざんまい)が190キロのマグロを3000万円ほどで買い付け。
「キロ単価は16万円だった」という。
それにしてもキロ120万円での最高値落札。
1貫、2万4000円換算というのはすごい。
かつて寿司店というと、値段が分からない、作法が難しい、常連でないと歓迎されない……などのイメージがあった。

その点で『回転すし』は値段も全て書いてあるし、CMなどで知名度も高くて入りやすくなっている。

もちろんネタもしっかりしているし、職人さんが握ってくれる店もあるので、味の面でも安心感がある。日本の寿司文化を気軽に味わえるという意味では、外国人観光客にも親しまれている。
■回転すし関連株
2694 ジー・テイスト 東証ジャスダック
2695 くらコーポレーション 東証1部
 
3075 銚子丸 東証ジャスダック
3563 スシローグローバルホールディングス 東証1部
 
6405 鈴茂器工 東証ジャスダック
7412 アトム 東証2部
 
7421 カッパ・クリエイト 東証1部
 
7550 ゼンショーホールディングス 東証1部
 
7616 コロワイド 東証1部
 
9828 元気寿司 東証1部
 

回転すし大手のカッパ・クリエイト <7421> は、100株以上保有する株主に対し、親会社コロワイド <7616> のグループ店舗(一部を除く)で利用できる優待ポイントを、保有株数に応じて半年ごとに3000ポイントから1万2000ポイント付与している。
ポイントは株主専用サイトで各地特産品と交換することも可能だ。

なお、今期の配当見通しは開示しておらず、仮に配当を前期と同額実施するとトータル利回りは5%を超えている。

コロワイド傘下で同等の株主優待を実施するアトム <7412>も併せてチェックしてはどうか。
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