日経平均の続伸記録「16」で途絶えた
日経平均株価の続伸記録が「16」で途絶えた水曜日。
その日は、後場高の動きは見られず、14時すぎから下落が加速した。3ケタの上昇の21,900円台から3ケタの下落21,600円台まであった。

結局は、21,700円台で前日比下落幅は「97円」という微妙は数値だった。

「1961年も14連騰後に、陰線一本入れてガス抜きして再上昇した」なんて声もある。
「初押しは買い」との相場格言を持ち出す向きもあった。

売買代金3兆3155億円は、今年2番目の多さ。
前場の上昇もあり新高値銘柄は305と多かった。
押しを待ち望んだ投資家は、日経平均の反落を喜ぶ投資家心理だろう。
この奇妙な解釈もあながち不自然ではなかろうか。
20日時点の裁定買い残は、2週連続で増加している。前週比2949億円増の2兆6978億円。

2016年1月以来の水準まで結局は積み上がったから間違いなく16連騰の主役だった。
裁定売り残は2週連続で減少。前週比べ73億円減の2667億円。
金利の復活が裁定取引を増加させ株価をけん引する構図となっている。

NY株式の下落から225先物大証夜間取引終値は日中比60円安の21,700円だった。
昨日の現物終値水準だから方向感は薄い。
25日線(20,860円)からの乖離はプラス4.1%(前日プラス4.8%)。騰落レシオは116.78%。
サイコロジカルラインは、11勝1敗で91.7%まで低下した。
一方、空売り比率は39.9%(前日37.7%)と40%まであと一歩の水準まで増加している。

「10月の日経平均は5日線(21,623円)がサポート」という声も聞こえてくる。

200日線(19680円)からの乖離はプラス10.30%でまだ元気のある水準だろう。
ボリンジャーのプラス2σ水準(21,871円)に、昨日は阻まれただけと考えれば十分反発期待もできよう。
投信の解約売りや短期筋の先物売りでへこたれるほど軟な相場ではなかろう。

GPIFの7〜9月期の運用実績は、4.6兆円超もある。
プラスは5四半期連続。資産の約5割を国内外の株式で運用しており、世界的な株高が追い風となっている。
足元では一段と株高が進んでおり、さらに利益を積み増すことになりそうだ。

10月は、すでに3兆円超の運用益がある。
2017年度は13兆円の運用益になる見通しだ。
株式割合を14年10月に倍増しておいてよかったという数字だ。
因みに、前期は8兆円超の運用益だった。

一方で・・・。
地銀の収益は一段と悪化の報。
背景は、利ざやの縮小による本業の伸び悩みと赤字化だろう。
「非金利収益構造へのビジネスモデル転換が必要」などという指摘もある。
どうもこの流れは、特金・ファントラなどの伝統的稼ぐの復活に向かうような気がしてならない。
 
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