40歳を過ぎるころ、目のトラブルが多くなっているのをご存知だろうか。
スマートフォンやパソコンの使用頻度が高まり、眼精疲労が続き、アレルギー性結膜炎(花粉症)などによる目の充血・かゆみに悩まされている人も少なくないだろう。
加齢による生理的な変化によるものもある。
なかでも怖いのが緑内障だろう。40代から急激に増える目の病気と言われる。
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなっていく病気。 日本人の緑内障患者の72%は、眼圧の数値が正常範囲内(10〜21mmHg)でありながら視神経に負担がかかって視野欠損が生じてしまう「正常眼圧緑内障」であることが明らかになっている。
病気が進行しても症状に気づかないことがあり、治療が遅れると最悪の場合、失明に至る眼疾患です。日本における中途失明原因の第1位であり、患者数は400万人、40歳以上の20人に1人の割合で発症していると言われている。
眼疾患領域の市場動向世界の眼科医薬品の市場規模は2014年の21.1億米ドルから2025年には36.5億米ドルと年率5.1%の成長が予測されている。
中高年の目の病気は増加傾向だ。
眼病対策関連銘柄は今後も成長が期待される有望なセクターだろう。
注目される関連銘柄をピックアップしてみたので紹介しよう。
医薬品研究開発ベンチャーのデ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>
同社は、創製した緑内障治療剤「H-1337」について、緑内障・高眼圧症を適応症とした米国第1/2アール相臨床試験を開発委託先の米国のAllysta Pharmaceuticalsから第1例目の被験者への投与を開始したとの連絡を受けたと発表している。緑内障・高眼圧症治療剤への関心の高さが下支えしている。
チャート出典:ストックウェザー株式会社
医療用眼科薬市場で国内トップシェアの参天製薬<4536>
抗リウマチ薬事業の事業承継で医療用眼科薬事業に特化。医療機器、栄養補助食品なども。緑内障・高眼圧症治療剤領域ではタプコム配合点眼液が好調だ。一般目薬「サンテ」が看板商品。
チャート出典:ストックウェザー株式会社
大衆向け目薬トップのロート製薬<4527>
一般用目薬で国内首位。高機能眼科用薬「Vロートプレミアム」を販売している。12の有効成分を配合し、ピント調節を担う筋肉の疲労やまばたきの減少による目の乾き、炎症といった疲れ目の原因に働きかける。
チャート出典:ストックウェザー株式会社
先進医療の世界では、ヘリオス<4593>
iPS細胞を用いた再生医薬品開発を手掛ける。加齢黄斑変性治療薬の開発、米バイオベンチャーと提携し脳梗塞治療薬の国内開発も展開。iPS細胞から網膜色素上皮細胞を作製し移植をするという、同社による新しい治療薬が開発されれば、より根治に近い治療法となる可能性がある。一方、ドライ型には現状で有効とされる治療法はなく、同社の治療法が開発されれば患者に希望を与え、新たな市場を作りだすことができるだろう。
チャート出典:ストックウェザー株式会社
以上、眼病対策関連銘柄をピックアップした。これらが全てではない。
まだまだ、お宝銘柄はあるだろう。
お宝銘柄を探すのにも眼が必要だ。
昨今の話題、商品やサービス、成長性に着眼すると、その企業の良さがわかるだろう。
これら得た情報など新しい視点を持って投資判断することで、買いたいと思う銘柄に出会えるだろう。
病気の進行を抑えるためには、早期発見がたいへん重要だろう。40歳を過ぎたら、2〜3年に1度、眼科で検査を受けることをお勧めしたい。
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