2018年に入り、「業務用ビール(3月)」、「たばこ(4月)」、「電気(4月)」や「都市ガス(4月)」と、家計のダメージになる値上げが続いている。
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7月からは、小麦粉、パンが値上げとなった。
家庭用小麦粉では日本製粉(
2001)、日清フーズ(
2002)、昭和産業(
2004)などが7月2日出荷分から1〜2%程度値上げしている。
日本製粉(2001)
チャート出典:ストックウェザー株式会社
パン品目では、山崎製パン(
2212)の「ロイヤルブレッド」や菓子パンの「ナイススティック」など、70品目を平均3.8%値上げ。
山崎製パン(2212)
チャート出典:ストックウェザー株式会社
敷島製パンも「超熟」などの食パンや「あらびきソーセージ」などの菓子パンや洋菓子パン81品目が2〜5%値上がりとなった。
乳製品や油脂など原材料価格の上昇に加え、電気やガスなどエネルギーコストも上昇している。
今年は、小麦の主な産地のカナダで不作となり国際的な取引価格が上がった。
その為、政府売り渡し価格が引き上げられ、今回の値上げにつながった。 政府の輸入小麦の売り渡し価格は昨年春と秋、今年春と3期連続で上昇している。
その他、人手不足に起因した物流費上昇などの要因も価格上乗せになっている。
日本で消費されている小麦粉の約9割は輸入小麦から作られており、今や様々な食品に小麦粉が使われている。
個人消費が伸び悩む中での値上げに、スーパーなどの小売り各社も警戒感を強めている。 また、影響は小売りだけでなく、外食産業にも影響が波及するだろう。
8月には、また電気・ガス共に値上げが発表されており、家計へのダメージはさらに広がりそうだ。
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