ガソリン価格(店頭価格)が150円を超え、運送関連やタクシー業界が悲鳴を上げている。
日本のエネルギー自給率は7.4%(2015年)と、資源に乏しい国であり、原油はほとんど輸入に頼っている。
株式市場では、原油高で恩恵をうける企業も多くあり、今回はそれらの企業を紹介しよう。
資源開発最大手の国際石油開発帝石(1605)は、18年3月期の想定原油レートは57.3ドルに置かれており、これが19年3月期は60ドル台に見直されるだけでも増益効果が見込めるだろう。
石油元売り系では、石油元売り最大手の
JXTGホールディングス(5020)や
コスモエネルギーホールディングス(5021)に注目が集まる。
原油価格の上昇は太陽光や風力、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギーには追い風となる。 その為、再生エネルギー関連銘柄にも期待されるだろう。
太陽光発電を軸にしたグリーンエネルギー事業を行う
ウエストホールディングス(1407)や太陽光発電設備の設置を手がける
サニックス(4651)の他、 木質バイオマス発電を行う
エフオン(9514)、クリーンエネルギー事業を展開する
いちご(2337)などへの再評価が期待されるだろう。
18年6月には、OPECが原油の増産を発表するなど、ガソリン価格を取り巻く環境は刻々と変化してきている。
原油価格は、石油販売関連、再生可能エネルギー関連だけでなく、製造関連や運送関連など影響は多岐にわたる。
私生活ではデメリットを大きく感じるが、原油高による恩恵がある銘柄も多く存在するので、是非注目して行きたい。
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