「大納会の引け買い、大発会の寄り売り」戦略は有効か?
 
 
大納会でめぼしい銘柄を買い付けしておき、大発会で手仕舞いする戦略はどうなのか?
 

大発会の傾向として、株価は乱高下することが多いため、利益確定により新年のスタートとなるお年玉ともなるご祝儀相場となることがあります。

2019年の日経平均は、1月4日の大発会は波乱商状で始まり、この年の安値1万9241円37銭を付けました。年を通して米中関係に振り回される形となったが、対立緩和に向かった12月17日には年初来高値2万4091円12銭を付け、大納会の引け味は悪いながらも、年末にかけて上昇波動を鮮明にし、2020年の相場に期待を抱かせる動きとなりました。
 
令和初の大納会を迎えた30日の日経平均株価の終値は2万3656円62銭だった。年末としてはバブル期の1990年以来29年ぶりの高値でした。


■大納会の直近5年間の成績?
 
日付 日経平均
2014年12月30日 -279.07
2015年12月30日 51.48
2016年12月30日 -30.77
2017年12月29日 -19.04
2018年12月28日 -62.85
2019年12月30日 -181.10


大納会と大発会の時期は、多くの個人投資家が休暇に入り、いつも以上に活発にトレードが行われるお祭り相場です。
この戦略を活用して、新年一発目でよいスタートダッシュを切ることができるでしょうか。
この戦略の特性上、勝つ年は大勝ち、負ける年は大負けとなる傾向が強いです。
 
勝つ年の割合が圧倒的に高いものの、過度な信頼はリスクが高いと言えます。
 
「大納会の引け買い、大発会の寄り売り」戦略を活用する場合には、運用資金の一部だけ回して適切なリスクコントロールをしてください。

 
大納会とは、証券取引所の年末の最終取引日に行われる催事のことで、一般には、催事の行われる年末の最終取引日そのものが「大納会」と呼ばれます。
原則として12月30日(土日が重なった場合は、前営業日)で、この日の取引は、2008年までは前場だけで終了し、後場の取引は行われませんでしたが、2009年の大納会から半休日は廃止され、終日立会となっています。
なお、年始の最初の取引日のことを「大発会(だいはっかい)」といいます。

 

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