今の株高は歴史の必然と考えるべき
週末一段高で22500円台に乗せた日経平均株価。
日経平均が400円超値上がりした翌日で3連休控えだったがほぼ引けピンで119円高だった。TOPIXも上昇した。

東証1部の騰落状況値下がり銘柄が1060(52.1%)と奇妙な上昇だった。
先々週末の10月27日に日経平均は、268円上昇し22000円台に到達した。先週末も週末高。

週間では、先々週が550円高、先週が530円高。2週連続で500円超の大幅上昇だった。 結局、2週間で1000円超の上昇となったことになる。

週間ベースでは、日経平均株価は2.4%高、8週続伸(累計16.9%上昇)。
週足では5週連続で陽線になっている。
TOPIXは1.3%高、8週続伸(同12.6%上昇)。
東証マザーズ指数は、1.6%高、2週続伸(同4.3%上昇)。
日経ジャスダック平均は、0.5%高、2週続伸(同2.9%上昇)。
東証2部指数は、0.4%高、2週続伸(同1.3%上昇)。
日経平均は8週連続の上昇。
この間の上げ幅は3264円(17%)に達した。

10月第4週の海外投資家は5週連続で買い越しとなっている。
買越額は、6703億円。
前週は、4452億円の買い越し。
5週間の累計買越額は、2兆4342億円。

個人は、7週連続の売り越しで売越額は5951億円。
前週は、4955億円の売り越し。
7週累計売越額は、2兆7893億円。

先物では、海外投資家が4週連続で買い越し。
買越額は2029億円。
前週は、4218億円の買い越し。
現物株と合わせると8733億円の買い越しとなる。
海外投資家のアベノミクス相場以降の累計買入額は約15兆円。
同期間の日銀のETF買いの14兆円を逆転したことになる。
25日線(21291円)からのかい離は5.86%。
25日線は、1日約90円上昇している。
直近の最大かい離は、昨年12月13日のプラス6.2%。
第2次限界のプラス10%は、23420円。
200日線(19595円)からのかい離はプラス14.0%。
最近の最大かい離は、昨年12月20日のプラス15.7%。
プラス20%かい離で23514円と計算できる。

騰落レシオは125.11%と低下した。
空売り比率は38.16%と落ち着いている。
日経平均採用銘柄のPERは、15.28倍でEPSは1475.07円と増加継続。
225先物CME終値は、大証日中比125円高の22605円。
2016年のバブル崩壊以降高値、22666円を捉えての戻り。
日経平均の歴史的限界点というのは、200日移動平均からの45%のかい離だろう。

現況に当てはめると、19595円×1.45=28412円。

これはまだ無理筋だろうが、可能性がない訳ではないと考える。
目先の日経平均の限界点は、プラス10%かい離。
21291円×1.1=23420円。
EPSは、1475円。
16倍で23600円と計算可能な水準。

因みに、全体の42.1%が通過した4〜9月期決算。
上期売上高は9.8%増、経常利益は31.6%増、純利益は42.7%増。
通期売上高は7.1%増、経常利益は13.1%増、純利益は18.8%増。
3月末終値は、18909円。18.8%増ならば22463円。

これが妥当水準だとするとやや割高感はあるが、相場はトレンドで進むものでもある。

高値というのはその時には気が付かず、後からあそこが高値と確認できるもの、ここが株の難しさでもある。
注目は、来年からCMEでTOPIX先物が上場することだろう。

シナリオ的には、そこから自動車・銀行の上昇というのはアリという気がする。

トランプ大統領の横田ベースでの演説は、自由とか愛とかいう言葉が散りばめられていたが、脳裏に残ったのは「株は史上最高値」の一言だった。

ここに世界株高の原点があるのだろう。

ある意味、今の株高は歴史の必然と考えるべきなのかも知れない。
 
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