「相場の波に乗れ」
日経平均と「個別株」それぞれの波を知ろう
そう言われてイメージするのは、日経平均株価(日経平均)の動きではないだろうか。
ーつーつの株の値動きが全体の動きになるのが株式市場だ。
「全面安」なんて見出しが一面トップになった日の日本経済新聞の証券欄は、前日より低い
と表示される「▲」がずらりと並び、今年一番安くなってしまったことを示す黒塗り(白抜き)表示の銘柄が続出して、黒々としている。

こんなに各社下げているのだから、そりゃ日経平均も下げるわなと納得させられる。
反面で、日経平均は株式市場全体の代表みたいな存在だから、個別の株の値動きに大きく影響する。
トョタ自動車や三菱UFJ銀行など大型株は、日経平均の動きに、ほぼ連動する。
それは、投資家の心理という面も大きいだろう。

新聞で「株価下落」なんて見出しを見ると、積極的に投資しようとは思えない。
そういう投資家心理になる人が多いから、株式市場の参加者は減っている。
人気が集まらないから、株価はますます上がらない。
一方で「株価上昇」なんて見出しに出会うと、「乗り遅れまい」という心理でどこからか投資マネーが出てくる。

ただ、日経平均株価指数は、2000超ある一部上場銘柄のうちわずか225銘柄だけで算出されている。
特に、ファーストリテイリング(ユニクロ)やソフトバンクなど株価の高い銘柄の影響を受けやすい。つまりは、市場全部を反映しているとは言い難い。

日経平均が下がっていても、個別にグングン上昇していく銘柄もある。
だから、日経平均やTOPIX等の指標をにらんで大きな波をとらえつつ、個々の銘柄を攻略する戦術を考えることが重要だ。

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