身近な会社から銘柄選択
全米No1と言われる伝説のファンドマネージャーであるピーター・リンチは言っています。
「クレヨンで説明できないアイデアには、決して投資をするな」

わかりやすいシナリオでOKということ。
そして、こうも言っています。

「レッグスやダンキン・ドーナッツなど身近な銘柄を手掛けることの長所は、
そこのパンストをはいたり、コーヒーを飲んだりする度に、高給取りのウォール街のアナリストが行っているファンダメンタルな調査と同じことをしていることだ」。

身近な観察から投資をはじめるのは良い事です。
ぶらぶら現場で定点観測することが、意外と投資に役立つのです。
家電量販店の売れ筋、外食チェーンの人気度、ドラッグストアで売れているもの。
50代、60代になって、医療サービスや介護の情報もグンと身近になったかもしれません。

身近な人がガンになってはじめて、製薬会社や再生医療の銘柄に興味を持ったという人もいるでしょう。
株価は人気投票の結果ですから、その前段階の商品やサービスの人気を肌で感じていくことです。
それが売上という数字になり、利益という数字になり、株価という数字になるのです。
この原理原則は、未来永劫変わることはありません。

ですから人気のあるところ、人気の源泉、人気の結果を自分で感じてみましょう。
商品やサービスが売れている企業の株価は(詐欺的なものでない限り)暴落する事は滅多にありません。

暑ければクーラーやアイスクリームは売れるもの。
トイレや室内温度管理用のセンサー付き扇風機やファンヒーターは隠れたヒット商品。
フィットネスクラブへのお客さんは減りません。
シニア向け化粧品や健康食品だって、関連銘柄は注目されます。

流行に遅れたくないという心理は人類共通。
最大公約数の人気を自分で感じることで、銘柄は自動的に浮かび上がってくるものです。

重要なのは、消費の主導権を握っている人の心理になること。
できれば女性の感覚で現場を見ることが大切だと思います。
むずかしければ、奥様や娘さんの声を聞いてみるのもいいでしよう。


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