夏以外でも眠れない!?と悩む人って本当に多いですよね。
なんと不眠症の患者数が年々増加しており、実に日本人の5人に1人が不眠を訴えているそうです。
「ベッドに横になっても眠れない」
「質の良くない眠りで熟睡できない」
「夜中に目を覚ましてしまう」
「朝早く目覚めてその後眠れない」
いずれかの状態が週に3回以上起こり、1ヶ月以上続く場合は、不眠症の可能性が高いのです。
不眠の原因は、「急激な環境の変化」「睡眠環境の悪さ」「不規則な生活」「加齢」「更年期のホルモンバランスの変化」。
ほかには、睡眠時無呼吸症候群や前立腺肥大、うつ病、自律神経失調症などの疾患が不眠症を引き起こす場合があるそうです。
特に中年〜高齢者にかけて不眠症になりやすいと言われています。
日本睡眠医学協会の調査によると2020年には、不眠症に悩む人の数は3000万人を超えるとの報告もあり、もはや現代を代表する病気とも言えます。
不眠の症状は主に、なかなか寝付けない「入眠困難」、夜中に目が覚め、その後なかなか眠れない、あるいは夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、朝早すぎる時間に目が覚める「早朝覚醒」の3つに分類されています。
個人差はあるものの必要な睡眠時間は6時間以上8時間未満と考えられています。
40代・50代では6時間半、60代では6時間程度になるそうです。必要な睡眠時間以上に長く睡眠をとったからといって健康になるわけではありません。
年をとると睡眠時間が短くなるのは自然なことで、日中の眠気で困らない程度の睡眠が適切であるといえます。
働き盛りの忙しい世代では「睡眠不足が大きな問題」です。
20代なら週末に休めば何とかなりますが、30、40代では疲れが残り仕事の能率が落ちてしまう。
50代になると、さすがに無理をしなくなるので、睡眠不足は減っていく。そのかわりに「不眠に悩む人が増える」という。
※ 厚生労働省 平成 26 年国民健康・栄養調査報告より
■生活習慣病の原因は睡眠にあり
生活環境は睡眠にとってとても重要な要素になります。
現代社会に於いて寝不足、寝すぎは生活習慣病です。
最近の調査で、睡眠時間が6時間未満と8時間以上の人はヘモグロビンA1cが高い結果が出ています。
ヘモグロビンA1cとは、糖尿病を診断する時の血液の数値で、「6.5以上あれば糖尿病だ」と言われています。
つまり、「睡眠不足と過剰睡眠は糖尿病になる危険性が高い」と統計上言われているのです。
更に、睡眠時間6〜8時間の人は中性脂肪が最も低いのです。
これは女性の場合ですが、逆に睡眠不足と過剰睡眠の人は、中性脂肪が多くなります。
中性脂肪はご存知のように、肥満やメタボリックシンドロームと密接な関係があります。しかも睡眠は善玉コレステロールの数とも非常に因果関係があることが分かっています。
生活が便利になった世の中だからこそ起こる不眠や生活習慣病は、まさに現代社会だからこそ起こる「現代病」といえるでしょう。
不眠症になると眠れないことがストレスになり、さらに眠れなくなるため不眠症を悪化させがちです。
不眠症は決して珍しいことではなく、誰でもなる可能性のある病気です。
眠りについての重要性を見失わないように、日頃の生活習慣からほんの少し、見直しを行ってみてくださいね!
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