辰年はどんな年?
辰年は陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、形がととのう年だといわれています。 また、たつ(竜、龍)は十二支の中で唯一空想上の生き物で、権力や隆盛の象徴であることから、出世や権力に大きく関わる年といわれています。
相場の格言の一つに「卯跳ね、辰巳天井」という格言があります。つまり、卯が跳ねた後の辰年と巳年は高値を付ける年という事らしいですな。そんな干支のアノマリーなんか信用できるのかと疑う気持ちもありますが、日本のバブル絶頂期であった1987年は卯年に始まり1988年が辰年で、日経平均の過去最高値(3万8915円87銭)を付けた1989年が巳年という歴史を知ると少し期待してしまいますねぇ。
バブル後の日本経済の没落は、バブル時の金融政策を完全に誤ったからと言えます。そして、バブル崩壊は「投資は怖いもの」という刷り込みを日本中に蔓延させる事になりました。あれから約34年の時を経て、2023年は日本を代表する企業が過去最高益を発表しており、年度が変わる4月以降はインフレによる賃金上昇も期待できるでしょう。
『辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる』とあります。ここでの「天井」はネガティブな意味ではなく、「高値で推移する」ことを意味します。金融市場では、タカとハトの「竜虎相搏(あいうつ)」のせめぎ合いが続いています。
国内では、日銀の異次元金融緩和からの脱却の成否が、日本株復活に向けた「登竜門」となりそうです。東証が一石を投じた企業改革加速への期待や新NISA(少額投資非課税制度)のスタートが「竜頭蛇尾」とならず、「竜の水を得るが如く」2024年の日本株に新たなムーブメントを起こすことに期待したいですね。
政府・日銀がバブル崩壊時と同じ轍を踏まなければ、令和にバブル経済が蘇る可能性もあります。好景気のスタートは大型株や低PBRの割安株から買われるとしたら、日本の御家芸である自動車に関連した銘柄などはチェックしておきたいですねぇ。
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