【寄り付き概況】
10日の日経平均株価は大幅反発で始まった。始値は前日比607円18銭高の3万2321円21銭。
前日の米国株市場では午後の取引で地合いが一変し、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価3指数が揃って急騰を演じた。トランプ米大統領が自身のSNSで同日に発動した相互関税を一部の国や地域で90日間停止することを表明、これが株価を押し上げる格好となった。NYダウは3000ドル近い上昇で1日の上げ幅としては過去最高を記録、更にハイテク株への買いが顕著で、ナスダック総合株価指数は上昇率でダウを大きく上回った。これを受けて東京市場でも幅広い銘柄が買い戻される展開で、空売り筋のショートカバーを交え、日経平均は記録的な上昇も視野に入る。ただし、トランプ関税について日本を含め自動車関税の税率はそのままで対中国の関税率を引き上げるなど引き続き先行き不透明感は強く、きょうの高値形成後の値動きが注目される。
10日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=147円台と円安・ドル高が進んでおり、トヨタやホンダなどの自動車関連株も大幅高となっている。
東証株価指数(TOPIX)は大幅に反発し、上昇率は8%を超えている。
個別では、東エレクが大幅高で寄り付いた。リクルートやTDKも高い。ニトリHDや花王は売られている。