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【大引け概況】
3日の日経平均株価は3日ぶり反落した。前日比116円11銭安の2万1638円16銭で取引を終了した。
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前日の米国株は上昇したものの、円高進行が嫌気されて寄り付きから売りが先行した。
外国為替市場では、日米金利差の縮小が見込まれたことから、対ドルの円相場が1ドル=107円台となり、国内輸出企業の採算悪化につながると懸念した売りが優勢だった。
 
また、米株式市場は独立記念日の前日にあたる3日が短縮取引、4日が休場となるため、一部の海外投資家が株価指数先物に持ち高整理の売りを出して現物株を押し下げた。
 
一方で、水産、電力ガスなど内需のディフェンシブが物色されたほか、6月のユニクロ既存店売上高が好調だった指数寄与度の高いファーストリテが一銘柄で日経平均を一時100円近く押し上げたが、全体を支えきれなかった。
 
市場からは「米中貿易問題は最悪の事態を回避し、相場はいったん上昇したが、何ら解決した訳ではなく、きょうは円高にリンクして利益確定売りに転じた。次は米国中心に景気動向と金融政策を眺めながらの動きになる」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落し、10.30ポイント安の1579.54で終えた。JPX日経インデックス400も反落した。終値は前日比98.85ポイント安の1万4050.26だった。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9222億円、売買高は10億890万株だった。値下がり銘柄数は1067銘柄、値上がり995銘柄、変わらず87銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、鉱業、精密機器の下落が目立ち、上昇は水産・農林業、電気・ガス業、小売業など。
 
個別では、ファナック、ソフトバンクグループ(SBG)、京セラ、アドテスト、TDK、トヨタ、東京エレクトロンが下落した。村田製作所、キーエンスが軟調、IHI、安川電機は大幅安となった。トヨタ自動車、花王、資生堂も安い。象印マホービン、レーザーテック、CKD、ルネサスエレクトロニクスなども売られた。
 
半面、ファーストリテイリングが上値を伸ばしたほか、ユニファミマ、任天堂、ダイキン、ソニーも堅調だった。ダイキン工業も買い優勢、日本鋳鉄管、ジーンズメイトがストップ高となり、住石ホールディングス、日本通信、エンビプロ・ホールディングス、ブックオフグループホールディングスも大きく買われた。
 
東証2部株価指数は6日ぶり反落した。前日比8.06ポイント安の6708.89ポイントだった。
出来高6724万株。値上がり銘柄数は208、値下がり銘柄数は207となった。
 
個別では、田岡化学工業、ウェルス・マネジメント、ミダック、ベルテクスコーポレーション、JESCOホールディングスが売られた。
 
一方、エスプール、アスモ、北日本紡績、スーパーバッグ、ナルミヤ・インターナショナルなど6銘柄が年初来高値を更新した。野崎印刷紙業、MRKホールディングス、リミックスポイント、天昇電気工業、大運が買われた。
 
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