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連休の谷間で市場参加者は限られたが、好決算銘柄中心に堅調に推移した
外国為替市場で円安が進み、主力株に輸出採算の改善を期待した買いが終日、優勢だった。午後に入り日経平均の上げ幅は100円を超え、ほぼこの日の高値で終了した。
午前に米議会が歳出法案に暫定合意したと伝わり、米国の政治を巡る不透明感が和らぎ買いが優勢になった。
午後に入ってからも好業績銘柄への買いが続き、指数を押し上げた。4月28日の取引終了後に17年3月期の連結決算を発表した東エレクは2000年9月以来およそ16年8カ月ぶりの水準まで買われ、1銘柄で日経平均を65円程度押し上げた。
5月相場の初日となる1日の日経平均は反発した。2016年7月以降、毎月第1営業日の日経平均は11カ月連続して上昇した。
市場からは「ゴールデンウイーク期間中に海外でイベントがあり、積極的には動けないが、3月期決算はおおむね良好。北朝鮮問題も最悪の事態にはならないとみられ、市場心理は落ち着き、戻り相場への期待がある。ただ、上値では売りが出やすく、そう簡単にはいかないのではないか」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。終値は前週末比67.50ポイント高の1万3759.04だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、7.97ポイント高の1539.77で終えた。
業種別TOPIXでは電気機器が上昇率首位で、3月14日以来、1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。
2018年3月期の連結純利益(国際会計基準)が3年ぶりに最高益を更新する見通しの富士通も大幅高となり、15年4月以来2年ぶりの水準まで上昇した。
東証1部の売買代金は概算で2兆2177億円。売買高は17億6086万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1337と、全体の6割強を占めた。値下がりは571、変わらずは108銘柄だった。
個別では、日東電と村田製は上昇した。東芝と三菱電も高く、キーエンスとソニーは年初来高値を更新した。第1四半期の連結決算で営業利益23.0%増のオプトHDや18年3月期は連結営業利益23.3%増を見込み増配予定の日本ライフLがストップ高。
ソフトバンクG、KDDIが値上がりし、NTTはしっかり。スタートトゥ、日ライフラインなどが買われた。
一方、JALとANAHDは下落した。りそなHDとマツダも下落し、大ガスは年初来安値を更新した。
第3四半期の単体決算で営業利益39.8%減のウェルネットや18年3月期は連結営業利益4.6%減を見込むセーレンが大幅安。山陽特鋼、ペプチドリム、レーザーテクなどの下げも目立った。
東証2部株価指数は前週末比55.90ポイント高の5809.21ポイントと反発。値上がり銘柄数は255、値下がり銘柄数は169となった。
個別では、アップルインターナショナル、セメダイン、宇野澤組鐵工所がストップ高。トリニティ工業は一時ストップ高と値を飛ばした。パシフィックネット、ハブ、ラクト・ジャパン、アートスパークホールディングス、キーウェアソリューションズが買われた。
一方、フード・プラネット、ラオックスが年初来安値を更新。ヤスハラケミカル、日本製罐、日本食品化工、サイオステクノロジー、マーキュリアインベストメントが売られた。
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