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【大引け概況】
17日の日経平均株価は小幅ながら10日続伸し、前週末比13円03銭高の2万2001円32銭で終えた。
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中東で地政学リスクが意識され、原油市況急騰の余波も懸念されたが、フタを開けてみると下値は堅く、日経平均は小幅ながら10日続伸、2万2000円台回復となった。
 
日経平均の終値での2万2000円台回復は4月26日以来、約5カ月ぶり。
10日続伸は、2017年10月2〜24日(16連騰)以来、約2年ぶり。
 
週明けの東京株式市場は方向感のない展開だった。サウジアラビアの石油施設が無人機の攻撃を受け、原油市況が急騰。地政学リスクが意識され下落した米国株の流れを引き継ぎ、日経平均株価は100円超値下がりして始まった。

ただ、売り一巡後は「海外勢とみられる割安株への見直し買いが幅広く入った」といい、銘柄数では値上がりの方が多い状態が続いた。午後は、日経平均は前週末終値を挟んでのもみ合いに終始した。
 
原油価格の上昇で在庫評価損益が改善するとの見方から、石油関連株が大幅高となった。米利下げ観測の低下を受け、世界的な金利低下に歯止めが掛かるとの受け止めも広がり、利ざや改善期待から金融株が買われた。
半面、原油高による業績への悪影響が懸念された海運や空運、化学株は売りに押された。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4201億円。売買高は13億3628万株だった。JPX日経インデックス400は8日続伸。終値は前週末比39.26ポイント高の1万4429.65だった。TOPIXも8日続伸し、4.71ポイント高の1614.58で終えた。
 
東証1部の値上がり銘柄数は1250。値下がりは792、変わらずは109銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、鉱業、石油・石炭製品、その他金融業の上昇が目立った。下落は空運業、海運業、化学など。
 
個別では、トヨタ自動車、任天堂、NTT、KDDIが堅調に推移し、三菱UFJフィナンシャル・グループもしっかり。三井不動産も上昇した。コロプラがストップ高となり、スクウェア・エニックス・ホールディングスも高い。国際石油開発帝石、石油資源開発、JXTGホールディングスなど原油関連株が値を飛ばした。ブレインパッド、日本コンクリート工業、楽天も買われた。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)は売買代金トップも株価は軟調、リクルートホールディングスやOLCも売りに押された。SMCが大きく値を下げ、エーザイやアステラスも軟調。enishが急落、フリービットも大幅安。ヤーマン、エイチーム、エニグ、日本ペイントホールディングスも安い。
 
東証2部株価指数は8日続伸した。前週末比16.56ポイント高の6553.95ポイントだった。
出来高は5245万株。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、インタートレード、ウインテスト、天昇電気工業がストップ高となり、イトーヨーギョーは一時ストップ高となった。田岡化学工業、東亜石油、北越メタル、JMACS、ナラサキ産業など8銘柄は年初来高値を更新した。技研ホールディングス、那須電機鉄工、ラオックス、C&Gシステムズ、Abalanceが買われた。
 
一方、東京ラヂエーター製造、三谷商事、大和が年初来安値を更新した。サンテック、フルスピード、花月園観光、ウエスコホールディングス、ウェルス・マネジメントが売られた。
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