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【大引け概況】
2日の日経平均株価は続伸し、前日比263円22銭高の2万2325円61銭と2月26日以来、約3カ月ぶりの高値水準で終えた。
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新型コロナウイルス抑え込みのため、停滞を余儀なくされた経済活動の正常化を先取りする動きが続いている。朝方から不動産をはじめ内需関連の幅広い銘柄に買いが入った。
 
5月の米製造業景況感指数が前月比で4カ月ぶりに上昇したことで、米国などの景気が回復に向かうとの見方が強まった。新型コロナウイルスの「第2波」を予想して株式を売り持ちしていたヘッジファンドなど、海外投資家による日本株の買い戻しが継続した。
日経平均株価は午後に入っても高値圏で取引が続き、値上がり幅が一時300円を超えるなど堅調に推移した。
 
また、アジアの主要株価指数や日本時間2日のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の米株価指数先物との比較でも強さが目立った。「欧米などと比較した経済活動再開の遅れから日本株は売られてきただけに、買い戻しの動きも強い」との指摘が聞かれた。
 
一方、米国と中国の対立緊迫化や米国内のデモ激化による経済への悪影響は懸念材料だ。実体経済は好調とは言い難く、「日経平均の上昇ペースは速すぎる」と市場の過熱ぶりを警戒する声も少なくない
 
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比169.18ポイント高の1万4301.63だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、18.93ポイント高の1587.68で終えた。業種別TOPIXは証券商品先物や不動産業、機械などの景気敏感業種が上昇した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4090億円。売買高は13億3573万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1716銘柄と約8割を占めた。値下がりは391、変わらずは62銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は証券・商品先物取引業、不動産業、機械の上昇が目立ち、下落は空運業、医薬品。
 
個別銘柄では、アサヒ、野村、ソフトバンクグループ(SBG)が買われた。ジャフコ、SBI、住友不、東急不HD、石油資源、ソニー、トヨタ、キーエンス、富士通が上昇した。
 
半面、第一三共、中外薬、アステラスなどの医薬品のほか、関西電などが売られた。ANAHD、JALは小甘い。KDDIは小幅安で、任天堂、村田製が売られた。
 
 
東証2部株価指数は前日比67.47ポイント高の6273.32ポイントと続伸した。
出来高1億3586万株値上がり銘柄数は269、値下がり銘柄数は144となった。
 
個別では、フルスピード、昭和化学工業がストップ高。北海道コカ・コーラボトリング、ODKソリューションズ、ベース、中国工業、日本アビオニクスは年初来高値を更新。クシム、新内外綿、アゼアス、川本産業、アクロディアが買われた。
 
一方、北日本紡績、京葉瓦斯、川上塗料、省電舎ホールディングス、日建工学が売られた。
 
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