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【大引け概況】


17日の日経平均株価は大幅続落し、終値は前週末に比べ378円54銭安の3万6203円22銭だった。
 
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 前場はかなり売り圧力の強い展開で、日経平均が先物主導で大きく水準を切り下げフシ目の3万6000円台を割り込んだ。
今週行われるFOMCでFRBが大幅利下げに踏み切るとの観測が広がるなか、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが広がり、円相場が一時1ドル=139円台と約1年2カ月ぶりの水準まで上昇。足元では1ドル=140円台後半まで上げ幅を縮めているものの、再び円高が進むとの警戒感は根強く、東京株式市場では自動車や機械など輸出関連株が売られ相場を押し下げた。
 
前日の米国株市場では大幅利下げ期待を背景にNYダウが史上最高値を更新したが、半導体セクターに売られる銘柄が多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も下落したことで、東京株式市場でも半導体関連は総じて軟調だった。一方で海運株が大きく買われたほか、水産、陸運、食料品、倉庫など内需株に買いが集まり全体を支えた。特に中小型株は買われる銘柄が多く、後場は値上がり銘柄数が急増し、値下がり銘柄数を大幅に上回った。
 
半導体関連株の軟調さも目立った。一部証券会社がリポートでメモリー市場の先行き不透明感を指摘し、東京エレクトロンなど関連株の下落につながった。市場では「前日の米株式市場でハイテク株が売られていたことも相まって、半導体関連株売りが加速した」との声が聞かれた。
 
ただ日経平均は大引けにかけて下げ渋る場面も見られた。市場では「基本的にはFOMCの結果待ちではあるものの、円高が一服する局面では下値で押し目買いも入ったようだ」との声が聞かれた。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は続落した。終値は15.38ポイント(0.60%)安の2555.76だった。JPXプライム150指数も続落し、8.53ポイント(0.74%)安の1143.25で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆2028億円、売買高は18億7458万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は631。値上がりは960、横ばいは52だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は保険業、銀行業、証券・商品先物取引業などの下落率が大きかった。上昇は、海運業、水産・農林業、陸運業など。
 
個別では、売買代金トップのレーザーテックが軟調だったほか、同2位の東京エレクトロン、同3位のディスコなどが大幅安、このほかアドバンテスト、ルネサスエレクトロニクス、ソシオネクスト、スクリーンHDの下げが目立つ。ソフトバンクグループ(SBG)も下値を探る展開。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが売られ、りそなHD、第一生命HD、東京海上HD、野村HD、三井住友トラストHDなど金融株も売られた。第一三共も安い。アクシージアがストップ安、エイチ・アイ・エスも大きく下げた。このほか、TDK、SUMCO、村田製作所などが下落した
 
 半面、国内証券会社が目標株価を引き上げたことで住友化学が堅調推移となった。三菱重工業が大商いで頑強な値動き、日本郵船、川崎汽船、商船三井など海運株がしっかりだったほか、メルカリが逆行高、ファーストリテイリングもしっかりだった。マネジメントソリューションズがストップ高に買われ、エターナルホスピタリティグループも急騰。プロレド・パートナーズも値を飛ばした。サンウェルズも買い戻しが優勢となった。
このほか、サッポロHD、ニチレイ、イオン、明治HDなど円高メリット銘柄の一角が買われた。







 
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