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【大引け概況】


6日の日経平均株価は4日続伸し、前日に比べ190円77銭(0.7%)高の2万7311円30銭で終えた。

 
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きょうは主力株中心に買い戻し優勢の地合いが続いた。寄り後早々に先物主導で投資資金が流入し、日経平均は上げ幅を広げた。
前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数が小幅安で引けたものの、取引前半は大幅な下げを強いられていたこともあって、戻り足の方が目立つ地合いだった。東京株式市場では米国株市場の地合いを引き継ぎ半導体関連などにショートカバーが入り、全体相場を押し上げる格好となった。
米株価指数先物が強い動きをみせていたことも市場のセンチメント改善につながった。ただ、あすに9月の米雇用統計発表を控え、引け際に手仕舞い売りが出て上げ幅を縮小した。全体の7割強の銘柄が値上がりした。
 
5日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3日続伸した。東エレクやアドテストなど日本の半導体関連株にも買いが波及し、日経平均を押し上げた。
 
商品投資顧問(CTA)とみられる、株価指数先物への買いが継続した。日経平均は市場想定よりも強い金融引き締めを長く続けるタカ派姿勢が示された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、大きく下落する前の水準である9月21日の終値(2万7313円13銭)を上回った。FOMC後に相場の一段安を想定して株価指数先物の売りの持ち高を形成した投資家の買い戻しが活発化したとの見方もあった。
 
日経平均の上値が重くなる場面もあった。前日までの3日間で1180円ほど上昇し、約2週間ぶりに2万7000円台を回復した。急ピッチな上昇だっただけに利益確定の売りが出た。
 
日経平均株価は、200日移動平均線(2万7316円)や25日移動平均線(2万7364円)が上値として意識されるとみられるなか、戻り待ちの売りを吸収することができるかが、ポイントとなりそう。
 
東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、終値は前日比9.55ポイント(0.5%)高の1922.47で終えた。9月20日以来半月ぶりの高値となった。
 
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆7186億円、売買高は11億3943万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1338で全体の73%を占めた。値下がりは414、変わらずは84だった。
 
業種別株価指数(33業種)では鉱業、電気機器、海運業などが上昇。電気・ガス業、食料品、小売業などは下落した。
 
個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテックが上値追い、東京エレクトロンも1000円を超える上昇をみせるなど半導体製造装置主力株への買いが目立った。ファストリとソフトバンクグループ(SBG)が上昇、ソニーグループも高い。エーザイと第一三共は高く、楽天グループとトレンドも買われた。オーバルがストップ高となり、三陽商会、薬王堂ホールディングスが大幅高。ダブル・スコープも値を飛ばした。
 
半面、KDDIが冴えず、イオンも売られた。セブン&アイ・ホールディングス、花王、ダイキン、イオンが安く、レノバも軟調。テルモも売りが優勢だった。ウェザーニューズが急落、三協立山も大幅安。トーセイ、カチタスなどが大きく下げ、ヤマシンフィルタの下げも目立った。

 
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