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【大引け概況】
6日の日経平均株価は続伸し、前日比51円83銭高の2万3303円82銭で終えた。
 
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 連日で年初来高値を更新し、2018年10月10日(2万3506円)以来1年1カ月ぶりの高値を付けた。
 
米中貿易摩擦への懸念後退で5日にNY ダウ工業株30種平均が連日で最高値を更新するなど世界で強気な投資家心理が持続し、東京株式市場でも運用リスクを取る動きが広がった。
トランプ政権が対中関税の一部撤回を検討しているとの報道や、10月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数の予想上振れが好感された。朝方に日経平均の前日比の上げ幅は一時100円を超えた。
米長期金利の上昇を背景に円相場が1ドル=109円台前半に下落したことも日本株相場を支えた。
ただ、前日に日経平均は400円超上昇し、買い一巡後は利益確定売りに押される場面が目立ち、前場中ごろに下げに転じる場面もあった。後場の寄り付き直後は小高い水準での展開が続いたが、大引けにかけては海外勢の買いも入って再び騰勢を強めた。
 
JPX日経インデックス400は小幅に反落。終値は前日比1.49ポイント安の1万5145.41だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、0.29ポイント高の1694.45で終え、連日で年初来高値を付けた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4823億円。売買高は13億8852万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1009と、全体の約47%だった。値下がりは1039、変わらずは106銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)では、パルプ・紙、鉄鋼、海運業の上昇が目立った。一方、食料品、情報・通信業、精密機器などが下落した。
 
個別では、米長期金利の上昇を受けてT&Dや第一生命、三菱UFJなど金融株の上げが目立った。三菱商やJFEが高く、日立や第一三共が上昇した。ファナックや村田製、京セラも買われた。シグマクシスが値上がり率トップに買われる人気となり、UACJも値を飛ばした。山一電機、ニチコンが大幅高、セーレン、三浦工業、デサントなども高い。
 
半面、5日に19年12月期の純利益見通しを下方修正したアサヒグループホールディングスが大幅安。6日の取引時間中に20年3月期の通期見通しを引き下げた味の素も急落した。富士フイルムやNTTが下落し、スズキやHOYAも売られた。
任天堂が軟調、キーエンスが売られ、ソニー、東京エレクトロンも値を下げた。ヘリオス テクノ ホールディングがストップ安、日本ライフライン、日本光電などが急落した。
 
東証2部株価指数は前日比38.59ポイント安の6802.84ポイントと反落した。
出来高1億1888万株。値上がり銘柄数は207、値下がり銘柄数は205となった。
 
個別では、赤阪鐵工所、リテールパートナーズが年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、明豊ファシリティワークス、ジーエルサイエンス、ジャパンエンジンコーポレーション、オリジナル設計が売られた。
 
 一方、アイスタディ、FRACTALE、ユーピーアールがストップ高。松尾電機は一時ストップ高と値を飛ばした。ダイナックホールディングス、アヲハタ、情報企画、セコム上信越、ダイトーケミックスなど13銘柄は年初来高値を更新。東京衡機、いい生活、テクノ菱和、フュートレック、パーカーコーポレーションが買われた。
 
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