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【大引け概況】
12日の日経平均株価は続伸し、前日比93円72銭高の2万2843円96銭と7月21日以来約3週間ぶりの高値で終えた。
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外国為替市場で円相場が円安・ドル高に振れ、景気敏感株を中心に買いが入った。上げ幅は一時100円を超えた。
 
円相場が1ドル=106円台後半まで下落し、輸出採算が改善するとの期待から、鉄鋼や機械といった輸出関連株に買いが入った。長期金利の上昇を受け、金融株に買いが入ったことも支えとなった。
 
半導体などハイテク株に比べて株価回復のペースが鈍く、「出遅れ感」があった業種にも買いが広がった。ロシアで新型コロナウイルスのワクチンが承認されたことが「思ったより投資家心理にプラスに働いた」との指摘もあった。ソフトバンクGなど値がさ株の一角が大きく下げたため日経平均株価は上値が重かったが、東証株価指数(TOPIX)は2カ月ぶりに1600台を回復するなど強さが目立った。
 
ただ上値は重く、日経平均は下げに転じる場面もあった。前日の米株式相場がハイテク株を中心とした売りで下げており、国内でも東エレクなど値がさのハイテク株の一角に売りが出た。追加の米経済対策をめぐって先行き不透明感が強まっていることも投資家心理の重荷となった。
 
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比174.15ポイント高の1万4464.44で、約2カ月ぶりの高値を付けた。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、19.57ポイント高の1605.53と約2カ月ぶりの高値で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5602億円。売買高は14億9113万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1641と、全体の7割超を占めた。値下がりは472、変わらずは60銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、石油・石炭製品、電気・ガス業、ゴム製品、機械の上昇率が大きかった。下落は非鉄金属のみ。
 
個別では、トヨタ、ブリヂストン、ファナックが堅調で、キーエンス、SMCは続伸。コマツや日立建機、日本製鉄や神戸鋼が買われた。シチズンやカシオも上昇。三菱UFJ、三井住友が高く、資生堂は大幅反発。MS&ADやりそなHD、東ガスや東電HDも高い。
 
半面、前日に決算を発表したソフトバンクグループ(SBG)や楽天の売りが目立った。サイバーやディーエヌエも下落した。エーザイは大幅安。エムスリーは続落した。住友鉱が反落し、ソニー、東エレク、TDKは値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比1.56ポイント高の6568.92ポイントと3日続伸した。
出来高1億2867万株。値上がり銘柄数は215、値下がり銘柄数は193となった。
 
個別ではアートスパークホールディングス、ウイルテックがストップ高。東邦化学工業、エルアイイーエイチ、KTC、木村工機、パルステック工業が買われた。
 
一方、スーパーバッグ、さいか屋が年初来安値を更新。菊水化学工業、ミズホメディー、野村マイクロ・サイエンス、オプティマスグループ、田岡化学工業が売られた。
 
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