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【大引け概況】
20日の日経平均株価は反落し、前週末比228円14銭安の1万9669円12銭で終えた。
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東証株価指数(TOPIX)は10.13ポイント安の1432.41と、いずれも反落した。
 
トランプ米大統領が経済活動再開に向けた方針を示し、前週末の米株式相場は大幅高となった。ただ、「日本はまだ緊急事態宣言発動の効果を見極める段階」として先行きへの警戒感が残っているほか、日本株は前週末に先行して大幅高となっていたため、利益確定売りが優勢となった。
指数が弱い割には、値上がり銘柄は結構多く、買いにも売りにも傾きづらい中、後場に入っても1万9700円近辺での一進一退が続いた。
 
日銀のETF買いが見送られたとの観測で、後場寄り軟化する場面も。ただ、全体指数と連動しない中小型株には買われる銘柄も多く、前後場を通じて値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗、結局わずかながら値上がり数が上回った。

3月貿易統計では輸出の減少が表面化し、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への悪影響は顕著だ。今後発表が本格化する3月期決算でも、企業収益の悪化が確実視される。経済と企業業績はともに先行きが警戒される状況で、「日経平均の2万円台回復は一筋縄ではいかない」のかもしれない。
 
市場では「日経平均株価と25日移動平均線とのカイ離率が、前週の16日は4.7%だったが17日には7.6%に拡大し、目先的な警戒感が強まったようだ」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高が10億6542万株、売買代金は1兆9656億円にとどまり、13日以来、1週間ぶりに2兆円を割り込んだ。騰落銘柄数は値上がり1060銘柄、値下がり1035銘柄、変わらず73銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、保険業、精密機器、その他製品などの下落が目立ち、上昇は証券・商品先物取引業、銀行業、その他金融業など。
 
個別銘柄では、東京海上が大幅安で、第一生命は弱含んだ。オリンパス、テルモが安く、任天堂は下落した。ファーストリテが値を下げ、ソニー、東エレク、キーエンスやトヨタも軟調。中外薬が下押し、花王は売られた。
 
半面、野村、大和証Gが値を上げ、三菱UFJ、三井住友は堅調で、オリックスも締まった。ソフトバンクGが上伸し、武田、富士フイルムや資生堂が買われた。
 
東証2部株価指数は前週末比55.94ポイント高の5639.82ポイントと続伸した。
出来高9639万株。値上がり銘柄数は284、値下がり銘柄数は144となった。
 
個別では、富士ソフトサービスビューロ、リテールパートナーズがストップ高。ロックペイントは一時ストップ高と値を飛ばした。パス、日本インシュレーション、リバーホールディングスなど5銘柄は年初来高値を更新。バイク王&カンパニー、セントラル総合開発、ベース、パシフィックネット、ビート・ホールディングス・リミテッドが買われた。
 
一方、コーアツ工業、丸尾カルシウムが年初来安値を更新。スガイ化学工業、アイスタディ、阪神内燃機工業、堺商事、サンセイが売られた。
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