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【大引け概況】


24日の日経平均株価は反発し、終値は前週末比208円18銭高の3万8804円65銭だった。
 
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朝方は軟調な地合いだったが下値は固く、後場は幅広い銘柄に物色の矛先が向き、日経平均は上げ幅を徐々に広げる展開となった。前週末の欧州株市場で主要国の株価が総じて売られ、米国株市場でもNYダウはわずかにプラス圏を維持したが、半導体関連などハイテク株には売りが目立つ状況だった。しかし、東京市場では足もとで進む円安を拠りどころに輸出セクターを中心に買い戻す動きが強まった。後場に入ると先物主導で日経平均は上げ幅を広げ、300円超の上昇で3万8900円台まで水準を切り上げたが、引け際に大口の手仕舞い売りが観測された。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=159円90銭台と約2カ月ぶりの安値まで下落したのを受け、自動車など輸出関連株に買いが優勢だった。
 
日米金利差を意識した円安・ドル高が足元で再び進行しているのを支えにトヨタをはじめとした自動車株などに買いが集まった。政府・日銀は為替介入に踏み切りにくくなっているという見方もあり、円相場は下値を試す展開となっている。
 
前週末の米ハイテク株安の流れで東京市場でも半導体関連の一角に売りが先行して朝方を中心に日経平均は下落する場面もあった。しかし、きょう下落が目立ったアジア株と比べて日経平均は相対的に底堅く推移していたなかで、海外短期筋とみられる株価指数先物への買いが強まった。
 
 

東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発した。終値は15.50ポイント(0.57%)高の2740.19だった。JPXプライム150指数は5日続伸し、4.46ポイント(0.37%)高の1208.84で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆4666億円、売買高は13億8644万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1124と全体の約7割だった。値下がりは476、横ばいは46だった。
 
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、医薬品、銀行業、情報・通信業などが上昇。下落は非鉄金属、ゴム製品など。
 
個別では、売買代金首位となったレーザーテックが高く、ソフトバンクグループも商いを伴い上昇した。日本ハム、大塚ホールディングスが証券会社の投資判断引き上げを材料に買われたほか、TDK、ファーストリテイリング、中外薬、ファナックが上昇した。円安ドル高を材料にトヨタ自、ホンダなど自動車株の一角もしっかり。このほか、中外製薬、アステラス製薬、塩野義製薬など製薬株も買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも高い。
 
一方、売買代金2位のディスコが軟調、ルネサスエレクトロニクス、ダイキン工業なども安い。グロース市場にアルバイト仲介アプリのタイミーが上場するとのことから競争激化が嫌気されてメルカリが売られた。住友鉱山、出光興産など資源関連銘柄の一角が売られたほか、信越化、三越伊勢丹HD、ルネサスエレクトロニクス、安川電機、大成建設、ブリヂストンなどがさえない。
KADOKAWAが急落、U-NEXT HOLDINGS、エンビプロ・ホールディングスが大幅安となったほか、寿スピリッツなども値を下げた。

 
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