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【大引け概況】


7日の日経平均株価は5営業日ぶりに小反落し、前日比8円18銭(0.03%)安の2万7685円47銭で終えた。
 
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前日の米国株市場では、米10年債利回りが3.6%台半ばまで上昇したことを嫌気してハイテク株が売られ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落した。しかし、東京市場では外国為替市場で1ドル=132円台半ばまで進んだドル高・円安を拠りどころに朝方は買いが先行した。輸出採算の改善を期待して電気機器や機械といった輸出関連株の一角に買いが先行した。前日の米長期金利の上昇を背景にした金融関連株への買いも相場を支えた。
 
ただ、上げ幅は一時100円を超えたが、国内企業業績への警戒感も拭えないなかで買いは続かなかった。
その後は日経平均の上値の重さが意識され上げ幅を縮小、後場に入ると更に値を消す展開となり前日終値を下回る水準で推移した。
前日に今期業績を下方修正したJFEが急落してほかの鉄鋼株にも売りが波及するなど、主力銘柄の業績への警戒も投資家心理の重荷になった。
 
一方、下値では押し目買い意欲が旺盛で日経平均の下げ幅はわずかにとどまった。米長期金利上昇を受けてメガバンクなどが買われ、全体相場を下支えした。
 
市場からは「下値を売る雰囲気はなく、もう一段上の可能性もあるが、日経平均2万8000円を前に売り物が出やすく、買い戻しも一巡したとみられる。上げへの期待があっても、反動安リスクもつきまとう」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、終値は前日比4.18ポイント(0.21%)高の1983.40で終えた。
 


 

東証プライムの売買代金は概算で2兆6424億円。売買高は11億2651万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は827、値上がりは901、変わらずは108だった。
 
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、不動産業、非鉄金属などが下落した。上昇は銀行業、その他金融業、繊維製品など。
 
 
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループやみずほFGなどメガバンクが高水準の売買代金をこなし買い優勢、日本郵船、川崎汽船など海運株も高い。FOOD & LIFE COMPANIESも大幅上昇。T&Dも上昇した。キーエンス、SMCが高く、日本ケミコンが急騰。岩崎電気はストップ高で買い物を残した。デサント、ヤマトホールディングスも値を飛ばした。JSRも大幅高となった。
 
半面、日本製鉄、JFEホールディングスなど鉄鋼株が売られ、ファーストリテイリングも値を下げた。ソフトバンクグループも冴えない。三菱重工業が売りに押され、富士通やカシオも下落した。住友不や大林組が下落した。ヤマシンフィルタ、ティラドがストップ安となり、テノ.ホールディングスも大きく水準を切り下げた。


 
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