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【大引け概況】
14日の日経平均株価はわずかに続落し、前日比3円22銭安の2万1287円02銭で終えた。下落幅としては今年最小となった。
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朝方は、前日の下げの反動や、13日の米株高や英国が欧州連合(EU)との合意なき離脱に反対する動議を賛成多数で可決したことを受け、買いが先行、200円あまり上昇したが、買いの勢いは続かなかった。
 
買い一巡後は、3月の決算期末を意識した国内金融機関の利益確定売りに押された。
日本時間11時に発表された1〜2月の中国の工業生産高の伸びが市場予想を下回るなど、中国の景気減速が意識されたのも投資家心理に重荷となった。
株価指数先物に断続的な売りが出て上げ幅を縮小した。引けにかけ、手じまい売りも出たもようで下げに転じた。
 
市場では「手掛かり材料難で売買代金が伸び悩み、盛り上がりに欠ける展開となるなか、3月期末の配当権利取りを前に『森(全体)よりも木(個別)』の動き関心が向かいそうだ」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落し、前日比3.78ポイント安の1588.29で終えた。JPX日経インデックス400も続落し、終値は前日比24.24ポイント安の1万4136.67だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1866億円。売買高は11億3232万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1257、値上がりは783、変わらずは94銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は化学、その他製品、繊維製品の下落が目立ち、上昇は石油・石炭製品、パルプ・紙、水産・農林業など。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が堅調、ファナックもしっかり。SMC、安川電機と日立建機もが高く、サイバーエージェントも買いが優勢だった。安川電上昇した。リクルートやダイキンも堅調だった。ワイヤレスゲート、サニックスが大幅高となり、クボテックはストップ高で買い物を残した。TOKYO BASEが値を飛ばし、アルテリア・ネットワークス、アルヒなども高い。
 
半面、任天堂が安く、村田製作所、信越化学工業なども下落した。アドテストやTDKも安く、大和ハウス工業が売られ、花王、旭化成も安い。石川製作所、豊和工業など防衛関連が大幅下落した。ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスが大きく利食われたほか、日亜鋼業、オハラの下げも目立った。
 
東証2部株価指数は前日比21.45ポイント安の6815.81ポイントと4日ぶり反落した。
出来高3955万株。値上がり銘柄数は211、値下がり銘柄数は189となった。
 
個別では、価値開発、自重堂、ジー・スリーホールディングス、ダイコー通産、コーア商事ホールディングスが昨年来安値を更新。ピーエイ、ソフト99コーポレーション、技研ホールディングス、キクカワエンタープライズ、サンコーテクノは値下がり率上位に売られた。
 
一方、システム情報、松尾電機がストップ高。クワザワは一時ストップ高と値を飛ばした。エヌ・デーソフトウェアは昨年来高値を更新。ショクブン、浜井産業、Abalance、インスペック、FUJIKOHは値上がり率上位に買われた。
 
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