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連日で年初来高値を更新し、2015年8月以来の高値を付けた。
 
朝方は、19日の米国株式の最高値更新を支えに買いが先行したが、直後にいったん下げに転じた。前日に大幅続伸して2年1カ月ぶりの高値水準を付けていたことで、利益確定売りも出やすかった。その後は売買が交錯し、前日終値近辺でもみ合いが続き、方向感の乏しい展開となった。現地20日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えていることも様子見気分につながった。
 
東証1部全体では値下がりする銘柄が多かったが、機関投資家の取引が多い大型株や株価指数先物には、海外の投資ファンドとみられる買いが入った。
日経平均は前日までの2営業日で合計500円近く上昇したため、取引開始前は過熱感が意識されたが、20日の取引時間中の下落幅は最大で26円にとどまった。「投資家の間で、売り惜しみムードが広がっている」という。
 
市場からは「前日の大幅上昇でさすがに一服だが、下げないだけ上等だ。利益確定売りが出やすい半面、買い戻しや新規買いが入り、下値を支えている。FOMCを無事通過し、北朝鮮リスクが再燃しなければ、なお強張る動きが期待される」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は小反落し、4.82ポイント安の1万4755.51だった。東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸し、0.04ポイント高の1667.92で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7747億円と、2兆円を上回った。
売買高は17億5657万株。東証1部の値上がり銘柄数は854、値下がりは1051、変わらずは123銘柄で、大型株の買いが目立った。
海外投資家の現物市場での買いに加え、国内の機関投資家からもまとまった買いが入ったとの見方があった。
 
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、情報・通信業、輸送用機器が上昇する一方、銀行業、医薬品、陸運業は下落した。
 
個別銘柄では、任天堂が大量の買いで5%高の4万3040円まで買われ、08年10月以来およそ9年ぶりの高値を付ける場面があった。ソフトバンクは傘下の米携帯電話会社が同業他社との経営統合を協議していると伝わり、大幅に上昇した。ソフトバンク1銘柄で日経平均を37円押し上げる要因となった。
国内証券が投資判断を引き上げたファストリが上昇。国際石開帝石とJXTGも上昇し、丸紅やSOMPO、パナソニックが年初来高値を更新した。
ホンダ、SUBARUが買われ、ブリヂストン、キーエンス、ファナック、村田製が買われた。
 
一方、トヨタが売られ、資生堂と第一三共が下落した。東ガスと大ガスが安く、住友鉱と東レは年初来高値を更新した後、下げに転じた。
ソニー、日本電産、三菱UFJ、三井住友、菱地所、アステラス薬、JR東日本など軟調だった。
 
東証2部株価指数は前日比22.46ポイント安の6652.95ポイントと3日ぶり反落だった。
値上がり銘柄数は206、値下がり銘柄数は232となった。
 
個別ではジオスター、神鋼環境ソリューションが年初来安値を更新。杉村倉庫、大興電子通信、FDK、DNAチップ研究所、D.A.コンソーシアムホールディングスが売られた。
 
一方、イムラ封筒がストップ高。日本電通、E・Jホールディングス、クロスプラス、サンコーテクノ、アグレ都市デザインなど21銘柄は年初来高値を更新。SECカーボン、寺岡製作所、アサヒ衛陶、東京ボード工業、戸上電機製作所が買われた。

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