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【大引け概況】
28日の日経平均株価は反落し、前日比171円35銭安の2万1385円16銭で終えた。
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米中貿易協議の先行きに対する楽観的な見方がやや後退し、売りが優勢だった。日本や中国の経済指標が低調な内容となり、自動車や電気機器など主力輸出株を中心に売られた。半面、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株の一角には買いが入った。
 
午後に入り、こう着感が強まる状況が継続したが、午後2時34分すぎ、再度、株価指数先物に売りが出たことをきっかけに、下げ幅を拡大。引け間際の午後2時59分には、同192円42銭安の2万1364円09銭の安値を付けている。
時間外取引での米株式先物や、中国・上海総合指数が下げ幅拡大したことも重しとなったもよう。
 
市場では「米中の貿易協議の進展期待が支えの相場だけに、国内の1月鉱工業生産指数(速報)が市場予想の平均を下回ったことや、中国の2月製造業PMIが市場予想の平均に届かないことなどから、足元の経済状況を警戒する動きも出たようだ」との声が聞かれた。
 
28日のJPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比123.04ポイント安の1万4270.65だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、12.76ポイント安の1607.66で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4480億円。売買高は13億122万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1337と、全体の約6割を占めた。値上がりは702、変わらずは91銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は電気機器、海運業、証券・商品先物取引業、不動産業の下落率が大きかった。上昇は水産・農林業とサービス業の2業種。
 
個別では、任天堂が安く、ZOZOも大きく利食われた。トヨタ自動車が軟調、ファナック、キーエンスやユニファミマ、東エレクなどの値がさ株に売りが目立った。
前日まで3日連続ストップ高のエンビプロ・ホールディングスは一転してストップ安となり、ショーケース・ティービーも急反落となった。ラサ工業が大幅安、大東建託も値を崩した。リンクアンドモチベーションが安く、レオパレス21も値を下げた。
 
半面、リクルートホールディングスが堅調、三菱重工業、セコム、ニチレイ、明治HDは上昇した。ネクソンが大商いで上値を伸ばしたほか、サイボウズは急伸。ライクキッズネクスト、東映も大幅高。セイコーホールディングス、マネーパートナーズグループなどが物色人気となり、リソー教育も買いを集めた。
 
東証2部株価指数は前日比33.47ポイント安の6831.86ポイントと反落した。
出来高3867万株。値上がり銘柄数は181、値下がり銘柄数は223となった。
 
個別では、東海ソフトが昨年来安値を更新。ストリーム、アウンコンサルティング、イワキ、価値開発、スリープログループが売られた。
 
一方、サンユウがストップ高。弘電社、安楽亭は昨年来高値を更新。神姫バス、川金ホールディングス、ビート・ホールディングス・リミテッド、バナーズ、松尾電機は値上がり率上位に買われた。
 
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