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【大引け概況】
28日の日経平均株価は続伸した。前日比77円56銭高の2万1260円14銭で取引を終了した。東証株価指数(TOPIX)は3.99ポイント高の1550.99だった。
 
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前日の米株市場が休場で手掛かり材料難のなかも売り圧力の乏しいなか、上値を指向する形となった。英国のメイ首相辞任表明で欧州株市場が不安定となる可能性があったが、前日は独、仏いずれも堅調でマーケットのセンチメントが改善した。

また、東エレクが約4年ぶりに大規模な自社株買い実施を発表したことも好感され、日経平均も、電気機器や機械といった景気敏感株を中心に買いが入った。
 
外国為替市場では1ドル=109円台半ばの推移で依然として円高警戒感がくすぶるが、中国・上海株や香港株が堅調だったことが安心感につながった。
 
朝方に日経平均は前日比115円12銭高の2万1297円70銭まで上昇したが、積極的に上値を追う材料は乏しく、後場に入ると日経平均は高値圏でこう着感を強めた。
 
市場では「米MSCIの指数見直しに伴う銘柄入れ替えをにらんだ取引はあったものの、日米貿易交渉の先行きも見通しにくく売買を手控える投資家が多かった」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は小幅に3日続伸した。終値は前日比34.87ポイント高の1万3809.54だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆9130億円だった。日中の売買は低調だったが、米MSCIの定例の指数構成銘柄の見直しに伴い大引けにかけて商いが急増した。売買高は17億1962万株。東証1部の値上がり銘柄数は1012銘柄、値下がり1040銘柄、変わらず89銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、精密機器、電気機器、輸送用機器などが上昇。水産・農林業、空運業、鉱業などは下落した。
 
業種別株価指数(33業種)は、精密機器、電気機器、輸送用機器などが上昇。水産・農林業、空運業、鉱業などは下落した。
 
個別では、東京エレクトロンが大きく上値を伸ばしたほか、任天堂、ZOZOは商いを伴い上昇。トヨタ自動車、スズキなど自動車株も買かわれた。トーセ、大研医器が一時ストップ高となり、ヤマシンフィルタ、スクウェア・エニックス・ホールディングスなども物色人気。じげん、タカラバイオも高い。
 
半面、キーエンスが軟調、第一三共も値を下げた。レオパレス21がストップ安となり、ガンホー・オンライン・エンターテイメントも急落。廣済堂も大幅安となった。日本ガス、ブレインパッドも安い。ファーストコーポレーション、タマホームも下落した。

東証2部株価指数は続伸した。前日比2.99ポイント高の6645.48ポイントだった。
出来高4768万株。値上がり銘柄数は217、値下がり銘柄数は179となった。
 
個別では、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスがストップ高となった。コーアツ工業、工藤建設、スリープログループ、北海道コカ・コーラボトリング、セイヒョーなど10銘柄は年初来高値を更新した。日本パワーファスニング、アマテイ、エスティック、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、アスモが買われた。
 
一方、ボーソー油脂、日本食品化工、イサム塗料、マイスターエンジニアリング、内海造船など7銘柄が年初来安値を更新した。イトーヨーギョー、都築電気、ウインテスト、那須電機鉄工、さいか屋が売られた。
 
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