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【大引け概況】
9日の日経平均株価は反発し、前日比59円08銭高の2万9768円06銭で終えた。
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前日の米株式市場では、NYダウが57ドル高と続伸。米長期金利の低下を受け、買い先行で堅調だった。この日の東京株式市場も米国株高の追い風を受け、値を上げてスタート。
半導体関連などハイテク株が牽引役となり、朝方に日経平均は300円を超す上昇で一時3万円を回復する場面があった。
 
ただ、上値では利益確定売りが流入し、その後は上昇幅が縮小。後場にかけては伸び悩む展開となった。
週末とあって買い持ち高を膨らませる動きは続かず、朝高後は利益確定の売りに上値を抑えられた。日経平均は高い水準こそ維持したものの、きょうの安値引けとなった。
 
市場からは「だんだん上値が重くなってきている。表面化した材料は一通り織り込み、インパクトのある新規材料が飛び出さないと上を買えない状況だ。決算発表で個別株物色が強まっても全体を押し上げるほどのパワーはないだろう」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発し、7.61ポイント高の1959.47で終えた。JPX日経インデックス400も反発し、終値は前日比66.96ポイント高の1万7666.33だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7555億円。売買高は11億2338万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1293と、全体の6割弱を占めた。値下がりは792、変わらずは105銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、情報・通信業、電気機器などが上昇。鉱業、非鉄金属、小売業は下落した。
 
個別では、レーザーテックやアドバンテスト、SUMCO、信越化学工業など半導体関連株が高い。エムスリーも高かった。ファナックやキーエンス、SMCも堅調だった。
 
一方、ファーストリテイリングやソフトバンクグループが安く、東芝やセブン&アイ・ホールディングス、村田製作所、東エレクが値を下げた。日本航空や住友金属鉱山、三井物産が軟調だった。
 
東証2部株価指数は前日比15.64ポイント高の7538.48ポイントと反発した。
出来高1億9707万株。値上がり銘柄数は195、値下がり銘柄数は205となった。
 
個別では、リード、ウイルコホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。フルスピード、バイク王&カンパニー、Abalance、京進、エス・ディー・エス バイオテックなど20銘柄は年初来高値を更新。スリーエフ、表示灯、光陽社、セキド、ミズホメディーが買われた。
 
一方、クロスプラス、ケー・エフ・シー、ウェルス・マネジメント、西川ゴム工業、旭コンクリート工業など10銘柄が年初来安値を更新。ツインバード工業、JMACS、兵機海運、東洋刃物、トリニティ工業が売られた。
 
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