前日の米国市場では、NYダウが28ドル高と小幅に5日続伸。米長期金利の上昇の勢いが弱まり、主力株が買われた。為替は一時1ドル=158円台へ円安が進行した。この流れを受け、東京株式市場も日経平均株価は上昇してスタート。為替の円安や、今日から実質新年入りしたことで個人投資家の買いも膨らみ、日経平均株価は午前10時過ぎには4万円台を回復。半導体関連や自動車、大手重工など輸出関連株などが値を上げた。後場も日経平均株価は値を上げ一時4万300円台まで上昇し、結局、終値では7月19日以来となる4万円台に乗せ取引を終えた。
円安進行などを背景に東京株式市場では朝方から幅広い銘柄に買いが先行した。アドテストや東エレクなど値がさの半導体関連株が買われたほか、トヨタなど輸出関連株の一角も上昇した。
市場では「新NISA(少額投資非課税制度)の2025年分の非課税枠で買える初日であった点や、来年相場への期待など、複合的な要因で買われたのではないか。ただ、米国株に比べて出遅れていたとはいえ、ここまで上昇するとは思わなかった」との声が聞かれた。
さて、東京株式市場は外国人による先物買いが一気に強まり日経平均がボックスを上放れる形に入りつつある。自動車株や機械・電子部品株など円安メリットのあるセクターが買われ指数をけん引。本日から実質新年入りとなっており来年の株高を先回り買いする動きが顕著となった。チャートの形の上ではもみ合いを上放れる格好で、次は昨年7月につけた史上最高値(4万2426円)を目指すことになるのでは。