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【大引け概況】
8日の日経平均株価は続伸し、前日比165円07銭高の2万0204円04銭で終えた。
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昨年12月20日以来ほぼ3週ぶりの高値となる。
 
前日の米国株高や1ドル=108円台後半の円安・ドル高を好感し、輸出企業の採算悪化懸念の後退につながり、買いが先行して取引が始まった。
株価指数先物などに買いを誘った。ソフトバンクグループ(SBG)など値がさ主力株の上昇が主導した。
 
当面の利益を確保する売りで上値が重くなる場面もあったが、午後には再び買いが強まり、日経平均株価の上昇幅が前日比で一時300円を超えた。
一巡後は戻り売りに抑えられ、大引けにかけて伸び悩み商状となった。

市場では「短期売買を得意とする海外の投資ファンドが強気に転じた可能性がある」との見方が出ていた。
 
 JPX日経インデックス400は続伸し終値は前日比43.60ポイント高の1万3454.88。東証株価指数(TOPIX)も続伸し5.90ポイント高の1518.43で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6752億円。売買高は15億5257万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1304と、全体の6割強を占めた。値下がりは761、変わらずは63だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は輸送用機器、情報・通信業、銀行業などが上昇し、化学、小売業、空運業は下落した。
 
個別で上昇が目立ったのはソフトバンクグループ(SBG)。6%上昇し日経平均を46円押し上げた。7日の米市場で成長期待の高いハイテク株が買われた流れでSBGにも見直し買いが入った。シェアオフィス運営の米ウィーワークへの出資計画を縮小するとの報道についても「投資資金をより有望な分野へ振り向けられる」と前向きな受け止めがあった。SBGの国内通信子会社ソフトバンク(SB)は6日続伸で終えた。

他では、アイルランド製薬大手シャイアーの買収を完了したと発表した武田が上昇した。ファナック、ダイキン、KDDI、オリンパス、日産自も買われた。
田淵電機が物色人気となったほか、東海カーボンも上昇した。オリンパスが大きく上値を伸ばし、コジマ、サンデンホールディングスなども高い。
 
一方、ファストリが小幅下落。10日の決算発表を前に持ち高整理の売りが出やすかった。資生堂や花王、三越伊勢丹などインバウンド関連や、キッコマン、セブン&アイなど昨年末の相場急落局面でも値持ちの良かった銘柄が売られた。
日本電産が下落、JR東日本、JR東海の下げも目立つ。ウエルシアホールディングスが急落、リソー教育、関西ペイントも大幅安。ユニ・チャームも軟調だった。

東証2部株価指数は前日比47.73ポイント高の6432.00ポイントと続伸した。
出来高5520万株。値上がり銘柄数は325、値下がり銘柄数は115となった。
 
個別では、デュアルタップ、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、東京ボード工業、カワセコンピュータサプライがストップ高。エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートなど2銘柄は昨年来高値を更新。ウイルコホールディングス、光陽社、富士ソフトサービスビューロ、バイク王&カンパニー、インスペックが買われた。
 
一方、キクカワエンタープライズ、ノザワ、ビットワングループ、コメ兵、ウェルス・マネジメントがり売られた。
 
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