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【大引け概況】
4日の日経平均株価は反発し、前日比198円68銭(0.73%)高の2万7439円99銭で終えた。
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午前は一進一退で方向感を欠いたが、午後にかけて値がさ株の一角が強含んで全体を押し上げた。発表が相次ぐ決算を材料にした個別銘柄の売買がさかんだった。
 
前日の米株式市場は大幅安となり、特にナスダック指数は3%強安と急落した。メタ・プラットフォームズ<FB>(旧フェイスブック)が2日取引終了後に発表した決算が市場予想を下回り、2割を超す下落となったことが嫌気された。
これを受けた、4日の日経平均株価も寄り付きは145円安でスタートしたが、下値には買いが入る底堅い展開となり、午後に入り上昇基調を強めた。メタ社の不振は3日の東京市場の下落ですでにある程度は織り込まれていた、ともみられていた。むしろ、3日の米市場での取引終了後に発表されたアマゾン<AMZN>の決算が良好だったことを、前向きに評価する動きもあった。この日のナスダック100指数の先物が上昇していることも好感された。
 
好決算を発表したネット通販大手のアマゾン・ドット・コム株が米時間外取引で急伸。日本時間4日の米株価指数先物の上昇を受け、東京市場では値がさの半導体関連株やグロース(成長)株を中心に買われた。週末を控え、持ち高調整の買い戻しも入り日経平均は午後に上げ幅を広げた。
 
欧州中央銀行(ECB)など主要中銀が金融引き締めに向かうとの観測から朝方は売りが優勢となる場面があった。ただ、好決算を発表した銘柄や割安感のある銘柄への押し目買いが相場を下支えした。政府が早ければ来週にも新型コロナウイルスの水際対策の緩和措置に関する方針を示すと伝わり、空運株や鉄道株に買いが入った。
 
市場からは「英国の利上げ、ECB(欧州中央銀行)のタカ派転換はサプライズのある話ではなく、米国の金融引き締めに関しても織り込みが進んでいる。何よりも企業業績は悪くない。とりあえず3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)までは不安定な動きが予想されるが、押さば買いの基本線に変わりはない」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発した。東証株価指数(TOPIX)は反発し、10.64ポイント高の1930.56で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆3078億円。売買高は13億5765万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1482。値下がりは619、変わらずは82銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では海運業、空運業、倉庫・運輸関連業などが上昇。パルプ・紙、ガラス・土石製品、輸送用機器などは下落した。
 
 
個別銘柄では、業績の増額修正を発表した海運株の日本郵船と川崎汽船が買い人気となり、任天堂やソニーグループが上昇した。レーザーテックや東京エレクトロンといった半導体関連株が高く、コナミHDや任天堂が上昇。エムスリー、ソフトバンクグループやファーストリテイリングも値を上げた。三菱商事や三井物産、住友商事といった商社株も買われた。日本航空やJR東海、ANAHD、京成も上昇した。
 
半面、キーエンスや塩野義製薬、トヨタ自動車が安く、丸紅と日産自の下げも目立った。花王やセブン&アイ・ホールディングスが軟調だった。21年10〜12月期が7四半期ぶりの営業赤字となったメルカリが急落した。ローム、オリンパス、板硝子、花王、第一三共、古河電も値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比53.09ポイント高の7252.43ポイントと反発した。
出来高1億6431万株。値上がり銘柄数は243、値下がり銘柄数は143となった。
 
個別では、SDSホールディングス、東邦化学工業、サンユウ、日本精鉱が昨年来高値を更新。アサヒ衛陶、サイバーステップ、リミックスポイント、堺商事、千代田化工建設が買われた。
 
一方、サイオスが一時ストップ安と急落した。エスビー食品、クロスプラス、古林紙工、田岡化学工業、東邦金属など13銘柄は昨年来安値を更新。高田工業所、光陽社、オリジナル設計、ストリーム、川本産業が売られた。







 
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