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【大引け概況】


23日の日経平均株価は続伸し、大引けは前週末比352円51銭(1.33%)高の2万6906円04銭だった。2022年12月19日以来、約1カ月ぶりの高い水準を付けた。
 
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朝方から大きく買い優勢に傾いた。前週末の米国株市場ではハイテク株中心に買いが集まりNYダウが300ドルを超える上昇を示したほか、ナスダック総合株価指も290ポイント近く水準を切り上げ、上昇率でダウを大きく上回った。これを受けて、東京株式市場でも指数への影響度が高い値がさ株や半導体関連株が軒並み上昇した。半導体関連や電子部品株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが強まった。
 
取引時間中に外国為替市場で1ドル=130円近くまでドル高・円安が進んだことも輸出株に買い安心感をもたらし、先物主導で日経平均を押し上げた。朝方は伸び悩む場面があったものの、後場は徐々に下値を切り上げる展開となった。
 
取引終盤にかけて断続的な買いが入り、日経平均は徐々に上げ幅を広げた。東京外国為替市場で日銀の金融緩和姿勢を意識した円売り・ドル買いの勢いが強く、円相場が1ドル=129円台後半まで下落したのを受けて、海外短期筋による株価指数先物への買いが断続的に入った。
 
ただ、前週末の米市場では長期金利は上昇するなどまちまちの動きだったことから、午前を中心に日経平均の上値が重くなる場面も目立った。中国からのインバウンド(訪日外国人)需要回復に対する過度な期待が後退し、関連銘柄とされる百貨店や陸運の一角が下落した。

 
 
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、前週末比18.51ポイント(0.96%)高の1945.38で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆3190億円。売買高は9億7748万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1563と、全体の85%を占めた。値下がりは226、変わらずは48銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では鉄鋼、機械、化学の上昇が目立った。下落は保険業、電気・ガス業の2業種のみ。
 
 
個別では、レーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体製造装置関連が買われ、日経平均寄与度の高いファーストリテイリングも大きく上昇、ソフトバンクグループ(SBG)、ダイキンなども堅調な値動きを示した。日本製鉄や中山製鋼所など鉄鋼株も物色人気となった。水戸証券が急騰したほか、河西工業も大幅高。グローバルキッズCOMPANYも値を飛ばした。
 
 半面、エーザイ、三越伊勢丹、高島屋、千葉銀が下落した。東芝も冴えない。NECもやや売りが優勢に。ダイコク電機が急落、日本金銭機械、ウェルネオシュガーなどの下げも目立った。カナミックネットワーク、ビジョン、スノーピークなども下値を探る展開となった。
 


 
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