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【大引け概況】


15日の日経平均株価は4日続伸し、終値は前週末比304円75銭高の3万9910円55銭だった。

 
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きょうは前週後半の強調相場を引き継ぎ、日経平均は4連騰。取引時間中には7月19日以来およそ3カ月ぶりにフシ目の4万円大台を回復して寄り付いた後、買い意欲の強い地合いで上げ幅は一時650円あまりに広がる場面があった。
祝日をはさみ3連休明けとなった東京株式市場だが、この間に欧米株が水準を切り上げており、これに引っ張られる形となった。先物主導で終始買い優勢となり、特に日経平均寄与度の高い半導体セクターの値がさ株への買いが目立った。大引けの日経平均は4万円台を維持できなかったが、引け値ベースで総裁選直後の“石破ショック”で売り込まれる前の水準を回復した。
 
14日のNYダウ工業株30種平均が連日で最高値を更新した。アナリストが強気の業績見通しを示したエヌビディアが買われるなど半導体株の上昇が目立った。米景気や半導体企業の業績に楽観的な見方が広がり、東京市場でも値がさの半導体関連株に買いが波及した。円相場は1ドル=149円台半ばと前週末夕に比べて円安・ドル高基調で推移し、外需株の買いに弾みがついた。
 
9月27日の直近高値(3万9829円)も上回って推移した。この日は自民党総裁選で「アベノミクス」の継承を掲げる高市早苗氏の勝利が市場で想定され、前のめりで上昇していた面があった。その水準を上回ったことで短期筋によるショートカバー(売り方の買い戻し)の動きが加速し、日経平均を押し上げたとの見方もあった。
 
一時4万円を上回ったことで達成感が広がり、戻り待ちや利益確定目的の売りが上値を抑えた。 日経平均の25日移動平均(前週末時点で3万7783円)からの上方乖離(かいり)率は「買われすぎ」を示す5%を超える場面があり、短期的な過熱感も意識されやすかった。
 
ただ、石破茂首相が13日のNHK番組で、消費税について「当面上げることは考えていない」などと述べたことから、株高基調が続くことを期待する向きも増えている。また、最高値を更新する欧米株に比べ日本株が出遅れているとの声も聞かれ、出遅れ修正期待も根強く、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。

 
 
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は17.37ポイント(0.64%)高の2723.57だった。JPXプライム150指数は反発し、7.49ポイント(0.61%)高の1227.37で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆4380億円、売買高は18億5726万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1203。値下がりは386、横ばいは56だった。
 
業種別株価指数(33業種)は銀行業、保険業、電気機器などの上昇率が大きかった。下落は、石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス業など。
 
個別では、売買代金首位のレーザーテックが大幅高となったほか、米ハイテク株上昇を受けて、東京エレクトロンも活況高、ディスコ、アドバンテスト、スクリーンHD、ソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクスなど半導体主力株の上昇が目立つ。ソフトバンクグループも上値追い鮮明。また、米銀行株の上昇を受けて、三菱UFJフィナンシャル・グループ、コンコルディアFG、しずおかFG、りそなHD、ふくおかFGなど銀行株も買われた。IHIが上昇、リクルートホールディングス、東京海上ホールディングスやSOMPOなど保険株の上昇が目立った。ジンズホールディングス、広済堂ホールディングス、TSIホールディングスはストップ高。このほか、中外製薬、荏原製作所、太陽誘電などが上昇した。
 
半面、指数インパクトが大きいファーストリテイリングが売り物に押され、フジクラも利食い優勢となった。ダイキン工業が冴えず、良品計画、日本製鉄も安い。ビーウィズが値下がり率トップに売られ、技研製作所も大幅安。原油価格の下落を受けて、ENEOSホールディングス、コスモエネルギーホールディングス、INPEX、出光興産など石油株の下げも目立った。








 
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