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前日の米国株高というプラス材料と、円高・ドル安というマイナス材料の綱引きとなった。
日電産や任天堂など4〜6月期の好決算を発表した企業への買いが優勢だった。一時は2万0176円と年初来高値(2万0230円)に近づく場面があった。ただ、上値では国内投資家による利益確定目的の売りが増え、取引終了にかけて伸び悩んだ。
株価指数先物に海外の短期投資ファンドとみられる大量の買いが断続的に入った。ただ、追随して買いを入れる動きはなく、大方の投資家の慎重な姿勢が確認された。市場では「4〜6月期の決算発表の内容を見極めたいとする雰囲気が強い」と指摘する声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比46.40ポイント高の1万4447だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、5.96ポイント高の1626.84で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5460億円。売買高は18億3716万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は991と全体の49%を占めた。値下がりは884、変わらずは140銘柄だった。
個別銘柄では、任天堂が買いを集めて急伸し、ソフトバンクGは堅調。午後に4〜6月期の決算と自社株買いを発表したHOYAが買われた。取引終了後に決算発表を控えた東エレクやアルプス、キーエンスが上昇した。東ガスやJAL、菱地所も買われた。トヨタ、日産自が値上がりし、ブリヂストンもしっかりだった。
一方、東芝は5%超下落した。三井住友FGやT&D、みずほFGなど金融株に売りが目立った。塩野義やファストリ、三菱重も下落した。第一生命、野村も値下がりした。安川電は売りに押された。
東証2部株価指数は前日比0.30ポイント高の6331.06ポイントと8日続伸し、連日で年初来高値を更新した。値上がり銘柄数は221、値下がり銘柄数は228となった。
個別では、ピーエイ、図研エルミック、杉村倉庫がストップ高。黒田精工は一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、土屋ホールディングス、鈴縫工業など43銘柄は年初来高値を更新。東京コスモス電機、神鋼鋼線工業、ラクト・ジャパン、フジオーゼックスが買われた。
一方、ジェイ・エス・ビー、日本精機が年初来安値を更新。ファステップス、山喜、鈴与シンワート、アルメディオが売られた。
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