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前日のリスクオフ相場から一転して主力株中心に大きく買い戻される展開となった。前日の米国株市場では、NYダウは後半値を消し小幅マイナス圏で引けたが、ハイテク株への買い意欲が旺盛でナスダック総合株価指数は連日の大幅高となった。特にエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株に投資資金が流入し指数を押し上げた。
東エレクやアドテスト、ディスコ、レーザーテクなど半導体株への買いが優勢だった。
東エレクが前日比11%高となるなど関連株に買いが集まった。
台湾の鴻海精密工業の24年10~12月期決算では旺盛なAIサーバー需要が寄与して売上高が過去最高を記録、これが関連銘柄を刺激した形となっている。
東京株式市場でも米株市場の地合いを引き継ぎ半導体製造装置関連株が物色人気化し、日経平均の戻り足を加速させた。
金融規制の強化に前向きだった米連邦準備理事会(FRB)のマイケル・バー副議長(金融監督担当)が2月28日付で辞任する意向を表明したことで金融規制緩和への思惑が高まり、6日の米株式市場では銀行株が上昇。邦銀株にも買いが波及し、三菱UFJは18年ぶりの高値を付けるなど3メガバンクの上昇が目立ったほか、外国為替市場での円安進行でトヨタなども買われ、日経平均の上げ幅は900円を超える場面があった。
エヌビディアは6日(日本時間7日)、ゲーム用PC向け画像処理半導体(GPU)の新製品を発表した。米ラスベガスで開催中のテクノロジー見本市「CES」で基調講演したジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が明らかにした。エヌビディアが手掛ける次世代AI半導体の「ブラックウェル」にも前向きな発言があり、日本の半導体関連への買いを誘ったとの見方もあった。市場関係者は「エヌビディアCEOの発言機会などもあり、半導体関連への追い風が強かった」ときょうの相場を振り返る。10日には米雇用統計の発表が控えるなか「今後は重要な経済統計をこなしながら、日経平均が4万円台を維持できるかが焦点だ」とも話した。
エヌビディアから次世代の自動運転車の開発に向けた最新半導体を調達することが明らかとなったトヨタは午後に上げ幅を広げた。日本経済新聞電子版が7日午前に「採算が悪化している事業の売却を検討する」と報じた京セラも急伸した。