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【大引け概況】
6日の日経平均株価は続伸し、前日比91円92銭高の2万7820円04銭で終えた。
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前日の米株式市場では、NYダウが271ドル高と反発。景気敏感株などに買いが流入した。東京株式市場は、寄り付きは値を下げてスタートしたが、下値には買いが入り一時、前日に比べ160円高まで買われた。
新型コロナウイルス変異種(デルタ株)の感染拡大などが警戒され伸び悩む場面があったが、好決算を発表した銘柄は堅調で全体相場を下支えした。明日から3連休となるほか、今晩は米7月雇用統計の発表が予定されていることもあり、後場にかけ様子見姿勢が強まった。
 
足元で発表が本格化している4〜6月期決算では、市場予想を上回る内容や通期業績の上方修正が相次いでいる。通期計画に対する進捗率の高さなどから「決算は全体として堅調な印象」との声も聞かれ、好決算銘柄の物色が相場を支えた。

一方で上値は重かった。都内で5日に確認された新型コロナの新規感染者は初めて5000人を超え、全国でも過去最多を更新した。「まん延防止等重点措置」の適用対象も拡大されることになり、経済活動の本格的な再開がさらに遅れるとの見方が上値を抑えた。
 
日本時間の6日夜に7月の米雇用統計の公表を控えているほか、3連休を前にした買い手控えもあって上値を追いづらい面もあった。
 
市場からは「決算以外に特段の手掛かり材料がない。3連休を控え、米雇用統計を見極めたいとの空気もあり、手が出しにくい。全般は上値が重いが、下値も堅く、しばらくもみ合い相場が続くのではないか」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続伸。東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸し、0.36ポイント高の1929.34で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4316億円。売買高は9億9169万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1055、値下がりは1025、変わらずは109銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、パルプ・紙、石油・石炭製品、精密機器、非鉄金属などが上昇した。下落はその他製品、ゴム製品など。
 
個別銘柄では、バンナムHDやコナミHDが買われたほか、ソニーグループや塩野義製薬、太陽誘電、日本製鉄が高い。ファーストリテイリングやキーエンスが値を上げた。資生堂やNTTデータ、オリンパスなど好決算銘柄が買われた。マネーフォワードやスクウェア・エニックス・ホールディングスが急伸した。
 
半面、トヨタ自動車やレーザーテック、SUMCOが安い。任天堂は第1四半期が減益決算となったことが嫌気され急落。日本郵船や川崎汽船といった海運株も利益確定売りで下落した。神戸製鋼所やTHK、シャープが急落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比14.61ポイント高の7602.27ポイントと4日ぶり反発した。
出来高1億6766万株。値上がり銘柄数は180、値下がり銘柄数は207となった。
 
個別では兼房、神鋼環境ソリューション、ユニバンスがストップ高。玉井商船は一時ストップ高と値を飛ばした。シノブフーズ、東邦化学工業、サンユウ、マルゼン、トリニティ工業など9銘柄は年初来高値を更新。ヴィスコ・テクノロジーズ、大黒屋ホールディングス、松尾電機、ギグワークス、東京ソワールが買われた。
 
一方、技研ホールディングス、高田工業所、フルスピード、クシム、YE DIGITALなど29銘柄が年初来安値を更新。大丸エナウィン、リード、いい生活、くろがね工作所、リバーホールディングスが売られた。
 
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