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【大引け概況】
27日の経平均株価は反発した。終値は前日比107円12銭高の2万1556円51銭で、2018年12月13日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値を付けた。
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朝方から内需銘柄を中心に買いが優勢だった。買い戻しや押し目買いが入ったが、上値では買いが細って日経平均株価は2万1500円台で頭打ちとなり、前日の高値を上回る場面はなかった。
 
米国と中国の貿易交渉進展に対する期待感や米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を受けた当面の利上げ見送り観測、中国・上海などアジア株式市場の堅調などが、東京株式市場の株高材料となった。午後になって株価指数先物にまとまった買いが入ったことも「市場参加者に安心感を与えた」という。
 
医薬品株や内需関連株を中心に堅調に推移し、徐々に上げ幅を広げ、後場終盤には一時2万1578円81銭(前日比129円42銭高)まで上昇した。その後は一服ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。ただ節目の2万1600円に近づくと3月の決算期末をにらんだ国内金融機関などからの戻り売りが出て上値が重くなった。
 
JPX日経インデックス400も反発。終値は前日比26.41ポイント高の1万4393.69だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、3.22ポイント高の1620.42で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3924億円と4営業日ぶりに2兆円を超えた。株価指数への組み入れ株数変更に伴う売買が大引けにかけて膨らんだ。売買高は12億3574万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1153と全体の5割強を占めた。値下がりは893、変わらずは83だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は医薬品、その他製品、小売業などが上昇し、輸送用機器、機械、電気機器が下落した。
 
個別では、武田が大量の買いで3日続伸し、エーザイ、アステラス薬も買われ、第一三共は大幅高。任天堂がにぎわい、ソニー、コナミHDもしっかり。NTT、ソフトバンクが締まり、KDDIは堅調。ファーストリテやユニファミマが高く、ZOZOは急伸した。
半面、トヨタ、スズキが甘く、コマツや日立建機も下落し、キーエンス、ファナックは売られた。伊藤忠、三菱商が緩んだほか、ソフトバンクGは小幅安だった。
 
東証2部株価指数は前日比15.31ポイント高の6865.33ポイントと反発した。
きょう東証2部に新規上場したソフトウエア受託開発の東海ソフトは公開価格(1500円)を91%上回る2872円で初値を付けた。終値は2469円。
 
出来高4498万株。値上がり銘柄数は249、値下がり銘柄数は157となった。
 
個別では、北日本紡績、京進、安楽亭が昨年来高値を更新。DNAチップ研究所、黒田精工、サンコーテクノ、やまみ、エリアクエストが買われた。
 
一方、東海ソフトが一時ストップ安と急落した。エスプール、東京ボード工業、伏木海陸運送、篠崎屋、兵機海運が売られた。
 
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