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前週後半の株価下落による値頃感などから朝方は買いが入り、日経平均株価は小高く始まったが、大型株中心に値を消す銘柄が徐々に増え、日経平均もじり安となった。
 
この日始まった米韓合同軍事演習に北朝鮮が反発するのではないかとの不安に加え、欧州でのテロも地政学リスクへの警戒感につながり、積極的に買う投資家は少なかった。
 
地政学リスクの高まりを背景に指数先物が下げ、現物株にも裁定解消売りが強まった。ファストリや東エレクなど値がさ株の下げが日経平均を押し下げた。株安と長期金利低下の流れで、証券や銀行など金融株が安かった。
一方、外部環境や円相場の影響を受けにくい中小型株や好業績の期待が持てる銘柄は物色された。
 
東証株価指数(TOPIX)は4日続落して2.17ポイント安の1595.19で終えたが、規模別では「中型」と「小型」が上昇。値上がり銘柄数は1038と、値下がりの852を上回った。変わらずは133銘柄だった。
 
JPX日経インデックス400は4日続落し、33.59ポイント安の1万4149.46だった。
 
商いは低調だった。東証1部の売買代金は概算で1兆7534億円と、6月26日以来約2カ月ぶりの低水準だった。売買高は14億690万株だった。
 
個別では、ソフトバンクG、ソニーなどが軟調。紙巻きたばこの販売減が伝わったJTが下げた。クボタや三菱重が下落。第一三共や塩野義など医薬品株も安かった。ファストリや野村は年初来安値を付けた。三菱UFJ、みずほFGや三井住友トラなど銀行株が下落した。
子会社ハウステンボスの決算が嫌気されたH.I.S.は5%安となった。ゲーム株としてこのところ活況だったKLabも急反落した。また、前期決算が計画下振れとなったあいHDや、日理化、関電化などが東証1部下落率上位に顔を出した。
 
一方、トヨタ自、NTT、キーエンス、リクルートHDなどがしっかり。東ガスや関西電が買われた。キリンHDと花王、NTTも上げた。国際石開帝石や住友鉱のほか、一部証券会社の投資評価引き上げが観測された三菱ケミHDの上昇も目立った。
また、中小型株ではペッパーの人気が続いたほか、サノヤスHDがテロ対策、OKAYAがワイヤレス給電関連として買われた。
 
東証2部株価指数は前週末比23.38ポイント安の6425.05ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は214、値下がり銘柄数は237となった。
 
個別では、ケー・エフ・シー、ジェイ・エス・ビー、プロスペクト、昭和ホールディングス、セーラー万年筆が年初来安値を更新。ツインバード工業、リミックスポイント、石原ケミカル、ASTI、大興電子通信が売られた。
一方、コメ兵、フォーシーズホールディングス、日本化学産業、本州化学工業、広栄化学工業など13銘柄が年初来高値を更新。ファステップス、森組、日進工具、エスラインが買われた。

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