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【大引け概況】
10日の日経平均株価は反発し、前日比202円93銭高の2万3235円47銭で終えた。
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前日の米国株市場では、NYダウなど主要株指数が大きく切り返した。ワクチン開発を巡る不透明感がやや和らいだことや、これまで下げを主導してきたハイテク株が自律反発局面に移行したことが市場心理を改善させており、この流れが東京株式市場にも波及した。ただ、2万3200円台では戻り売り圧力も強く、上値の重さも意識される展開となった。
 
日経平均は米国株の先物相場の動向に振らされる展開だった。日本時間10日、ダウ先物がマイナス圏で推移する時間帯には日経平均も上げ幅を縮める場面があったが、大引けにかけダウ先物が持ち直すと日経平均も次第に強含んだ。
 
東証業種別では、海運業が6.9%高と値上がりが目立った。このところ証券会社による投資判断の引き上げが相次いでおり、商船三井、川崎汽、日本郵船がそろって大幅高となった。設備投資需要の底堅さを示す指標の発表を受け、ファナックも買われ、年初来高値を更新した。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比182.08ポイント高の1万4683.35だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、19.46ポイント高の1624.86で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1663億円。売買高は11億5119万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1523と、全体の約7割を占めた。値下がりは562、変わらずは87銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)はすべて上昇した。海運業、ガラス・土石製品、その他金融業などの上昇が目立った。
 
個別銘柄では、任天堂が続伸。楽天が7%超の上昇で、年初来高値を更新。日電産、信越化も高値を更新した。ファナック、ソニー、トヨタ、アサヒ、AGCが上伸。ソフトバンクGは6営業日ぶりに反発したほか、商船三井、JPXも買われた。
 
半面、東エレク、アドバンテストなどの半導体関連がさえない。スズキが軟調、ダイキン、ファストリ、日本通信が値を下げ、ソフトバンク、NTT、エムスリーは弱含み。
 
東証2部株価指数は前日比13.67ポイント高の6364.15ポイントと5日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は218、値下がり銘柄数は191となった。
 
個別では、ストリーム、鶴弥、アマテイが一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、アヲハタ、イムラ封筒、ヤマシナなど6銘柄は年初来高値を更新。日本パワーファスニング、ベリテ、鈴与シンワート、カクヤス、省電舎ホールディングスが買われた。
 
一方、インタートレード、アゼアス、グローバルダイニング、日本鋳造、天昇電気工業が売られた。
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