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【大引け概況】


3日の日経平均株価は3営業日ぶりに小反落し、終値は前日比14円56銭安の3万8686円31銭だった。

 
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朝方は日経平均が上昇してスタートし、前場取引中盤まではジリ高歩調で一時260円あまりの上昇をみせ、3万9000円台回復を視野に入れる場面もあった。しかし、その後は戻り売りに押され値を消した。前日の米株市場がレーバーデーで休場だったことから方向感の見えにくい地合いとなったが、外国為替市場でドル高・円安に振れた後、円高方向に急速に押し戻される不安定な値動きとなったのを横目に日経平均も冴えない値動きを強いられた。日経平均寄与度の高い半導体関連の値がさ株が売られ全体の上値を重くしている。東エレクやアドテストなど半導体関連が下落し、指数を下押しした。
一段の上値追いは困難とみた個人や短期目線の海外勢による戻り待ちの売りも重荷となった。
 
朝高後に売りに押された外国為替市場での円安進行を手掛かりに輸出関連の一角に買いが入り、日経平均は午前に200円強上昇する場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。
日経平均は午後に下落に転じた。外国為替市場での円安を背景に日経平均は午前に3万8967円まで上昇する場面があった。ただ、3万9000円を上回れず、一段の上値は限定とみた投資家からの戻り待ちの売り圧力が強まった。半導体関連が午後に入り、下げ幅を広げる展開だった。
 
日本時間3日夜の米国市場では8月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数の発表を控えている。市場では「米国では9月の利下げがほぼ確実視され、米景気の堅調さが示されるかが焦点。緩やかな利下げを見込む市場参加者の見方に沿った内容となれば買い安心感が広がりそうだ」との見方があった。
また、日米の中銀イベント、自民党総裁選など重要イベントが目白押しで、様子見ムードの強い展開が続くことになりそうであり、流動性の大きい中小型株へのシフトも意識されそうだ。

 

東証株価指数(TOPIX)は6日続伸した。終値は17.28ポイント(0.64%)高の2733.27と約1カ月ぶりの高値を付けた。6日続伸は3月14〜22日以来、5カ月半ぶり。
国内長期金利の上昇(債券価格は下落)を背景に三菱UFJや東京海上、第一生命HDなどの金融株の上昇が目立った。JPXプライム150指数は反発し、3.42ポイント(0.28%)高の1224.66で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆3167億円、売買高は14億5032万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1230。値下がりは364、横ばいは51だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は銀行業、保険業、小売業などが上昇。下落は海運業、非鉄金属、機械など。
 
個別では、8月の既存店売上高が伸びた三越伊勢丹も上昇し、セブン&アイ・ホールディングスは大幅高となった。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなどのメガバンクへの買いが目立つほか、メルカリが上値を追い、東京電力ホールディングス、ファーストリテイリングなども堅調。さくらインターネットも物色人気に。ミガロホールディングスが急騰し値上がり率トップ、大阪チタニウムテクノロジーズ、エムアップホールディングスなども値を飛ばした。
 
 半面、売買代金トップのレーザーテック、同2位のディスコ、同3位のアドバンテストといった半導体製造装置大手は揃って下値を探る格好となった。TDKや京セラ、村田製などの電子部品株が軒並み売られた。ファナックやSMCなどの機械株も下落した。ソフトバンクグループが冴えず、フジクラも利食われた。日本郵船が安く、TOWAは大幅安。サンウェルズがストップ安となり、アンビスホールディングスは前日に続く急落となった。








 
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