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【大引け概況】


24日の日経平均株価は続伸し、前日比320円72銭(1.23%)高の2万6491円97銭で終えた。14日以来10日ぶりの高値となる。

 
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前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が194ドル高と上昇。やナスダック総合株価指数も上昇した。米景気後退への警戒感が強いものの、ハイテク株やディフェンシブの一角が買われた。この米国株高が安心感を生み、東京株式市場も買いが優勢となる展開となった。

寄り付きは前日比で50円強の小幅高で始まったが、その後は買いの勢いが強まり、後場に入り上昇幅は300円を超え一時2万6500円に乗せた。半導体関連株や機械株、海運株などが上昇した。東エレクとソフトバンクグループ(SBG)、エムスリーの3銘柄で日経平均を100円超押し上げた。一方、自動車株や不動産株などが値を下げた。
 
日本時間24日の米株価指数先物が堅調に推移し、運用リスクを取りやすくなった投資家の買いも入った。中国・上海株などアジアの主要株式相場が同日の取引で上昇したのも、相場の支えとなった。
 
ただ、日経平均は下げる場面もあった。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが景気悪化につながるとの警戒感は根強く、自動車株など景気敏感株の一角には売りが出た。
 
市場からは「予想外の強さだ。米金利が下がり、米株先物が上昇している流れを織り込み、指数寄与度の大きい値がさ株を中心に買い戻しが進んでいる。問題は持続性だ。米欧の金融引き締め下にあって、アヤ戻しの可能性は消えていない」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は前日比14.98ポイント(0.81%)高の1866.72だった。

 

 
東証プライムの売買代金は概算で2兆9584億円。売買高は12億4447万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1336と、全体の約7割を占めた。値下がりは446銘柄、変わらずは56銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、化学、サービス業が上昇率上位。下落は石油・石炭製品、保険業、空運業など。
 
 
個別では、レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテストが高く、日本電産や村田製作所が堅調。キーエンスやファナック、ダイキン工業が買われた、信越化。レノバやダブル・スコープが急伸した。川崎汽船や日本郵船もしっかり。塩野義や花王も買われた。
 
半面、KDDIやファストリ、エプソンが下落。ファーストリテイリングや三菱重工業、日立製作所が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループが軟調。トヨタ自動車や三菱自動車工業、ホンダなど自動車株が安く、三井不動産や三菱地所なども値を下げた。

 
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