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【大引け概況】


2日の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比55円17銭(0.20%)高の2万7402円05銭で終えた。
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朝方買い優勢で始まった後、日経平均はすぐに値を消し一瞬マイナス圏に沈むなど不安定な値動き。ただ下値では買い需要が旺盛で、その後は切り返し2万7000円台前半で頑強な値動きを続けた。前日の米国株市場では、パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見でインフレの伸び率鈍化に言及し、これを受けてFRBによる金融引き締め策が早晩打ち止めとなることへの期待が高まり、半導体などハイテクセクターを中心に買いを集めた。
東京株式市場でも米株高を受けリスク選好の地合いとなった。東エレクやアドテストに加え、エムスリーなどPER(株価収益率)が高いグロース株が買われた。
 
ただ、決算発表が本格化するなか積極的に上値を買い進む動きはみられず、外国為替市場でドル安・円高に振れたことも自動車など輸出セクターに向かい風となった。
 
市場では「米国株はFOMC(米連邦公開市場委員会)に向け上昇してきただけに、いったんは材料出尽くし感から売りが優勢となることも想定される」との慎重な声も聞かれた。

自動車や銀行などPERが低いバリュー(割安)株は売りに押された。外国為替市場で円相場が1ドル=128円台半ばまで上昇し、トヨタや日産自など自動車株が軒並み下落。金利の先高観が後退し、三井住友FGや三菱UFJなど銀行株も下げた。
 
 


東証株価指数(TOPIX)は小幅に4日続落し、7.06ポイント(0.36%)安の1965.17で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆8939億円。売買高は11億9648万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は524だった。値下がりは1242、変わらずは70だった。
 
個別では、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテックが切り返したほか、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体製造装置の主力株が上昇、日立製作所、キーエンスなども高く、ファーストリテイリングやソフトバンクグループ(SBG)、リクルートが上昇した。村田製作所、富士通なども買いが優勢だった。合同製鐵、中部鋼鈑が急騰、テノ.ホールディングスはストップ高に買われた。Sansanも大幅高となった。
 
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが軟調、トヨタ自動車も冴えない。三菱商事が売りに押され、東京電力ホールディングスも軟調だった。イー・ガーディアンが急落、インテリジェント ウェイブ、味の素、住友化学も大きく値を下げた。BIPROGYなどの下げも目立った。






 
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