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【大引け概況】
17日の日経平均株価は3日ぶりに反発した。終値は前日比607円06銭高の1万9897円26銭と3月6日以来の高値を付けた。
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トランプ米大統領が経済活動再開の指針を公表し、米製薬会社による医薬品開発のニュースも伝わり、新型コロナウイルスに関する対策が進むとの期待が広がった。米株価指数先物が時間外取引で上昇するなか、短期筋による買いが優勢になった。東京株式市場では大型株を中心に買われ、日経平均株価は大幅高。2万円が視野に入る水準まで値を戻した。
 
午前9時台半ばには日経平均の上げ幅が600円を超えた。市場関係者は「海外勢などの買い戻しが主体」と指摘。日本での新型コロナ感染拡大を見込み売りを増やした投資家による買い戻しとみられていた。
 
「今晩のNY株高への期待感が広がった。米経済活動の再開指針はもとより、新型コロナ治療薬への期待もあり、時間外の米株先物は大きく上昇しているが、ハシャギすぎだ。米国では良い材料が出尽くした感があり、経済回復は依然不透明だ」との声が聞かれた。
 
東証1部の値上がり銘柄数は1063と、全体の49.0%を占めた一方、値下がりは1034、変わらずは71と全面高の展開にはならなかった。安倍晋三首相が16日に緊急事態宣言の対象を全国に拡大したのを受け、外出自粛など経済活動の停滞が広範囲で起こるとの懸念で、内需関連銘柄に売りが出た。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比202.58ポイント高の1万2959.81だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、20.30ポイント高の1442.54で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6104億円。売買高は14億905万株だった。
 

業種別株価指数(全33業種)では、海運業、輸送用機器、非鉄金属の上昇が目立った。下落は陸運業、水産・農林業、パルプ・紙など。
 
個別銘柄では、ファストリが大幅高となり、1銘柄で日経平均を108円押し上げた。ソフトバンクグループやファナック、リクルートが上昇した。OLC、郵船がしっかり。三井住友は小幅高。半導体受託生産の最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が好決算を発表し、ソニー、信越化、東エレクやアドテストなど半導体関連株の上げが目立った。トヨタ、ホンダは堅調。三井金、住友鉱が高い。
 
半面、富士フイルム、中外薬、レンゴー、マルハニチロが軟調。任天堂は小安い。NTT、JR東日本、ヤマトHDがさえない。デンカも下げた。
 
東証2部株価指数は前日比51.02ポイント高の5583.88ポイントと3日ぶり反発した。
出来高8586万株。値上がり銘柄数は278、値下がり銘柄数は143となった。
 
個別では、スガイ化学工業、カワセコンピュータサプライがストップ高。リバーホールディングス、浜井産業は一時ストップ高と値を飛ばした。パス、要興業など3銘柄は年初来高値を更新。岡本工作機械製作所、富士ソフトサービスビューロ、インタートレード、ロンシール工業、天昇電気工業が買われた。
 
一方、理研コランダムが年初来安値を更新。アイケイ、ウイルテック、ムーンバット、日本アビオニクス、コーア商事ホールディングスが売られた。
 
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