朝方は、前週末の大幅安の反動で自律反発狙いの買いに上昇して始まった。前週末の米国株式は大幅に下落したが、その背景要因となった中国経済指標の悪化を先行して織り込んでいた面もある。
寄与度の高い銘柄が指数上昇をけん引した形で、小型株を中心に値下がり銘柄が過半を占めた。前週末に発表された中国や欧州の経済指標が軟調だったことを受けて世界景気の減速懸念が強まっており、投資家は慎重姿勢を崩していない。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前週末比36.25ポイント高の1万4138.42だった。
前週末の14日の大幅下落を受け、足元まで大きく下げていた電子部品や半導体関連株を中心に買い戻しが入った。今週に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合などの重要イベントを控えて様子見ムードも強く、上値を追う動きは限られた。
市場からは「とりあえずFOMC待ちだが、その結果で多少振れたとしても方向性が決まるということはないだろう。日経平均は2よろず2000円以上で売りが出やすい一方、2万1000円近辺では買いが入りやすく当面一進一退の動きになるのではないか」との声が聞かれた。
東証1部の出来高は13億6210万株、売買代金は2兆651億円。騰落銘柄数は値上がり648銘柄、値下がり1420銘柄、変わらず60銘柄。