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【大引け概況】
8日の日経平均株価は小幅ながら3営業日ぶりに反発した。終値は前日比41円53銭高の2万2508円69銭で、2月5日以来およそ3カ月ぶりの高値だった。
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朝方の売り先行後、日経平均株価はプラス圏に切り返した。前日の米主要株価指数が続伸したほか、為替の円高も進まず買い安心感につながった。
最近の欧米株式相場の堅調さを背景に、投資余力が増した海外投資家が日本株を買い増した。上げ幅は100円に迫る場面があった。
 
ただ、外国為替市場ではひと頃の円安が一服していることに加え、原油市況高を背景としたコスト上昇懸念が自動車や鉄鋼セクターへの売り圧力につながった。
トランプ米大統領が日本時間9日未明にイラン核合意から離脱するかどうかの判断を発表することも投資家の様子見姿勢を強めた。
 
市場関係者は、「市場は楽観しているが、(米国の)離脱という結果になれば、リスク回避の円高が相場の下押し圧力になりそうだ」と話していた。
 
JPX日経インデックス400は続伸し、終値は前日比54.21ポイント高の1万5722.66だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、6.64ポイント高の1779.82で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6427億円。売買高は16億5580万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1373、値下がりは632、変わらずは78だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、水産・農林業、電気・ガス業、医薬品の上昇が目立った一方、鉱業、石油・石炭製品、パルプ・紙などは下落した。
 
個別では、丸紅や三菱商、住友商が上昇した。8日にアイルランドの製薬大手シャイアーに対して正式に買収提案すると伝わった武田は大幅反発した。
任天堂も買い優勢となった。東京電力ホールディングスも買いを集めている。さが美グループホールディングスが急騰、アイティフォーも値を飛ばした。図研が上値追い、中国塗料、コムチュアも大きく上昇した。ディー・エル・イーも人気を集めた。
 
一方、三菱重や日電産は下落した。トヨタ自動車が軟調、日産自も安く、デンソーは年初来安値を更新した。三井物産も売りに押された。三菱重工業が安く、アドバンテストも値を下げた。イー・ガーディアン、スミダコーポレーションなどが大幅安となったほか、ケーズホールディングスの下げも目立つ。パソナグループ、コジマも下落した。
 
東証2部株価指数は前日比57.30ポイント高の7162.54ポイントと4日続伸した。
出来高9675万株。値上がり銘柄数は295、値下がり銘柄数は156となった。
 
個別では、フライトホールディングス、ぷらっとホームがストップ高。TTK、北海道コカ・コーラボトリング、プロパティエージェント、ジャパンミート、フォーシーズホールディングスなど13銘柄は年初来高値を更新。マークラインズ、東亜石油、アイケイ、ベネフィット・ワン、ベリテが買われた。
 
一方、省電舎ホールディングス、新内外綿、丸尾カルシウム、トリニティ工業、戸上電機製作所など6銘柄が年初来安値を更新。ファステップス、セキド、リミックスポイント、ニッキ、チャーム・ケア・コーポレーションが売られた。

 

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