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【大引け概況】
13日の日経平均株価は小幅続伸し、前週末比65円53銭高の3万0447円37銭と、年初来高値を付けた2月16日以来約7カ月ぶりの高値で終えた。

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 きょうの東京株式市場は、前週末の欧米株安を受け買い手控えムードとなっていたが、後場終盤に流れが変わった。日経平均は寄り付きに売り買い交錯だったものの、その後は徐々に下げ幅を広げる展開に。あす予定される米国の重要経済指標の発表を控え、買いポジションを軽くする動きが優勢となり、一時は150円以上安い場面もあった。
 
日経平均は前週末までの2週間で2700円以上の上昇をみせ3万円大台を回復するなどここ米国株市場のNYダウの軟調な動きとは対照的な強調展開をみせていたが、きょうは目先スピード警戒感からの売り圧力も拭えなかった。
ところが、下値では押し目買いが厚く、売り方の買い戻しも入って、日経平均はこの日の高値で引けた。最近の急ピッチな上昇局面で出遅れた投資家が多く、押し目買いが相場を支えた。下値の堅さが意識されるなか、徐々に買いの勢いが増し、日経平均は上昇に転じた。東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連銘柄の上昇が目立った。
 
最近は自民党総裁選やその後の衆院選をにらみ、経済対策による景気浮揚への期待が根強い。国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあり、ワクチン接種を2回終えた人は50%程度に増えた。経済活動の正常化に向けた素地ができつつあることも相場を支えた。
 
一方、前週末に2022年3月期の世界生産計画を引き下げたトヨタは下落。他の自動車や自動車部品にも売りが波及した。ソフトバンクグループが下げ、指数の上値を抑えた。
 
 
市場からは「利益確定売りが出やすいが、買い遅れた向きが押し目買いや、とりあえずの買いに動いているようだ。日経平均が3万円の値固めから次のステップに進むには、海外の中・長期マネーが流入してくるかどうかにかかっている」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、前週末比6.06ポイント高の2097.71と、この日の高値で終えた。年初来高値を更新し、1990年8月以来、約31年ぶりの高水準となった。JPX日経インデックス400は続伸し、連日で最高値を更新した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8504億円。売買高は11億3544万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1534と、全体の約7割を占めた。値下がりは554、変わらずは101だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)では鉄鋼、石油・石炭製品、銀行業などが上昇した。下落は輸送用機器、証券・商品先物取引業、空運業など。
 
個別では、東京エレクトロン、キーエンス、ルネサスエレクトロニクスも買いを集めた。川崎汽船、ジェイ エフ イー ホールディングスなども高い。三井ハイテックが商いを伴いストップ高に買われたほか、サインポストも値幅制限いっぱいに買われた。大真空が値を飛ばし、新生銀や三越伊勢丹、ディーエヌエが上昇した。
 
半面、ソフトバンクグループが軟調、レーザーテックも安い。トヨタ自動車が売りに押される展開となりいすゞや日東電、第一三共が下落した。商船三井、ベイカレント・コンサルティング、エイチ・アイ・エスも安い。東京機械製作所はストップ安に売られた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比36.72ポイント高の7847.72ポイントと続伸した。
出来高1億0474万株。値上がり銘柄数は243、値下がり銘柄数は159となった。
 
個別では、バリオセキュア、石井表記がストップ高。扶桑電通は一時ストップ高と値を飛ばした。コメ兵ホールディングス、ダイショー、アヲハタ、クリヤマホールディングス、神島化学工業など18銘柄は年初来高値を更新。ダイハツディーゼル、光陽社、テクノアソシエ、杉村倉庫、ユニバンスが買われた。
 
一方、ギグワークス、パルステック工業、広島電鉄が年初来安値を更新。岡本工作機械製作所、日本鋳造、イムラ封筒、フライトホールディングス、東邦金属が売られた。
 
 






 
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