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【大引け概況】


22日の日経平均株価は6日続伸し、前週末比396円68銭(1.48%)高の2万7224円11銭と、終値としては2月18日以来およそ1カ月ぶりに2万7000円台を回復した。
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6日続伸するのは2021年8月30日〜9月8日に8日続伸して以来。外国為替市場で円安が進行し、投資家心理が強気に傾いた。上げ幅は一時450円を超えた。
 
きょうの東京株式市場はリスク選好の地合いが続き、日経平均は2万7000円台を終値で回復した。前日の米国株市場では主要株指数が揃って下落したが、前週末の米株高を東京株式市場は織り込んでいなかったこともあり、朝方から買いが優勢だった。
外国為替市場でドル買いの動きが一段と進行し6年ぶりに、1ドル=120円台に入る円安で輸出主力株にはポジティブ材料とみなされた。
日本企業の製造業の多くは1ドル=110円前後に今期の想定為替レートを設定しており、輸出採算が改善するとの期待が自動車関連株や機械株の物色につながった。
 
海外ヘッジファンドによる空売りの買い戻しも全体相場を押し上げたとみられる。3月期末を目前に駆け込みで配当取り狙いの買いが入ったことも、全体相場の押し上げ要因となった。買い一巡後は日経平均が伸び悩む場面もあったが、後場は高値圏で売り物をこなし、強調展開は崩れなかった。
 
最近の相場の戻りの軽快さをみてヘッジファンドなど海外の短期筋は先物のショートカバー(売り方の買い戻し)を進めたようだ。年度末を意識して配当権利取り狙いの買いが入ったことも相場の支えとなった。
 
午後に入ると日経平均は伸び悩む場面もあった。前週末までの5営業日ですでに1600円超上昇していたほか、ウクライナ情勢をめぐる不透明感は依然続いており、戻り待ちの売りや利益確定売りが上値を抑えた。
 
東証株価指数(TOPIX)は6日続伸し、前週末比24.47ポイント(1.28%)高の1933.74で終えた。JPX日経インデックス400も6日続伸した。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆4261億円。売買高は15億3323万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1144、値下がりは954、変わらずは83だった。
 
市場からは「主力大型株が指数をけん引しているが、全面高には程遠い。日経平均2万7000円オーバーは出来高がたまっている価格帯であり、戻り売りが出やすい水準に入っている」との声が聞かれた。

業種別株価指数(33業種)では鉱業、保険業、卸売業などが上昇。海運業、食料品、空運業などは下落した。
 
 

個別では、米金利の上昇で東京海上や第一生命HDが買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループが大商いで値を飛ばしたほか、東京エレクトロン、任天堂などが買われ、ソニーグループも堅調。三菱商事が大きく上値を追ったほか、三井物も高い。原油高を背景にINPEXや出光興産がなど原油関連株の上げ足の強さが際立った。日本製鉄も高い。東洋建設がストップ高に買われ、アグレ都市デザインも大幅高。東洋エンジニアリング、BEENOSも急伸。大紀アルミニウム工業所、アダストリアも高い。
 
半面、売買代金トップとなった日本郵船は売りに押され、レーザーテックも下落した。レノバも大きく値を下げた。日本電産が冴えない。キッコマンや日清粉Gが安い。郵船や東宝、NECも売られた。IDOMは大幅安で値下がり率トップ。オイシックス・ラ・大地、ネクステージが急落、SREホールディングス、ギフティも大幅安だった。

 
東証2部株価指数は前週末比20.07ポイント高の7202.55ポイントと9日続伸した。出来高1億0216万株。値上がり銘柄数は206、値下がり銘柄数は207となった。
 
個別では、クシムがストップ高。セレコーポレーション、瀧上工業、川崎近海汽船は昨年来高値を更新。リミックスポイント、FRACTALE、千代田化工建設、アスモ、東京衡機が買われた。
 
 一方、ユタカフーズが昨年来安値を更新。石井表記、東京ソワール、ナガホリ、オプティマスグループ、セキドが売られた。
 
 
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